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イエメンの指導者、国連和平協定を拒否し、フーシ派の要求を非難

イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領。(ロイター通信/資料)
イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領。(ロイター通信/資料)
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14 Oct 2020 08:10:42 GMT9
14 Oct 2020 08:10:42 GMT9
  • 安保理決議2216は、ハーディー氏が率いる政府がイエメンに対する権限を持つと認めている

Saeed Al-Batati

ムカラ:イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー(Abed Rabbo Mansour Hadi)大統領は月曜日、国連イエメン特使のマーチン・グリフィス(Martin Griffiths)氏が提示した和平提案を拒否した。

イエメン政府関係者によると、提案は国内の和平を達成するために合意された枠組みから外れているという。

国際的に認められたイエメン政府は、GCCイニシアチブ、国民対話会議の結論、国連安保理決議2216に準拠した和平イニシアチブのみを支持すると、政府当局筋が火曜日、アラブニュースに語った。

安保理決議2216は、ハーディー氏が率いる政府がイエメンに対する権限を持つと認め、イランに支持されたフーシ派が武装を解除し、支配下にある領土を放棄することを要求している。

ハーディー大統領は合意を拒否したにもかかわらず、イエメン国営サバ通信の報道によると、ハーディー大統領は和平合意を仲介するためのグリフィス特使の取り組みを全面的に支持しているという。

報告書は、イエメン政府は友好的な解決に到達するために、フーシ派に対しすでに多くの譲歩を行ってきたと付け加えた。

ハーディー氏はまた、イランが支援する民兵組織が、西部のホデイダでの軍事活動を強化し、国連が仲介したストックホルム合意に違反していると非難した。

別の政府高官がアラブニュースに語ったところによると、ハーディー氏は、グリフィス特使が提示した共同宣言に含まれていた2つのフーシ派の要求を拒否した。ハーディー氏が拒否したフーシ派の要求は、中心都市マリブから西部のホデイダへの石油パイプラインの管理を維持することと、フーシ派が管理する空港から出発する航空機の検査を免除することだった。

「腐食が進む石油タンカーのセイファー号を空にすることに同意する代わりに、フーシ派は同施設への石油汲み上げの続行を要求した」と当局者は述べた。

火曜日、同国連特使はTwitterで次のように述べた。「昨晩、ハーディー大統領と会談しました。我々はイエメン紛争の解決を仲介するための国連の取り組みについて議論し、共同宣言の草案について意見を交換しました」

ここ数か月、同国連特使はイエメンの紛争当事者に対し、国際的に認められた政府とイランが支持するフーシ派がイエメン全土で停戦状態に入り、イエメンの人々の苦しみを緩和するための人道的・経済的措置を導入することを求める和平案である共同宣言の受け入れを求めてきた。

敵対行為を停止した後、両方の当事者は包括的な平和的解決に向けて直接和平協議を行うことができる。グリフィス特使によると、両当事者は9月10日、共同宣言の修正草案を受け取り、その中には両当事者のコメント、編集、提案が含まれているという。

国営サバ通信の報道によると、イエメンのスルタン・アル・バラカニ(Sultan Al-Barakani)議会議長は月曜日、リヤドでグリフィス特使に対し、国連のフーシ派に対する寛容さが、フーシ派が停戦協定や合意に違反し、都市を砲撃し、弾道ミサイルや無人機でサウジアラビアを標的にし、腐食が進むセイファー号に関する警告を拒否することを助長していると語った。

イエメンのアリ・モフセン・アル・アフマル(Ali Mohsen Al-Ahmer)副大統領もまた、和平提案に3つの要件を含めるよう政府の要求を繰り返した。

アル・アフマル副大統領はリヤドで、近く離任するクリスチャン・ティエスト(Christian Tiesto)駐イエメンフランス大使に対し、イエメン政府は合意された枠組みに沿った和平交渉のみを支持すると述べた。

アデンに拠点を置く政治アナリストのヤセル・アル・ヤファエ(Yasser Al-Yafae)氏はアラブニュースに対し、イエメン紛争が「枠組みに反対する新しい強力な勢力を生み出した」ため、政府は3つの要件について厳しい姿勢をとることを避けるべきだと主張した。

同氏は「2015年以降、イエメン北部の広大な地域でフーシ派が支配を獲得し、さらに支配を拡大する中、戦争は新たな現実を生み出しています。2017年に登場した南部暫定評議会が南部の重要な部分を支配しています。条件を強く要求することは、戦争を継続することを意味します」と述べた。

激しい戦闘

月曜日と火曜日には、イエメン北部、西部、南部のほぼすべての主要な戦場で戦闘が激化した。

火曜日、地元の陸軍将校がアラブニュースに語ったところによると、南部タイズ市の住宅地で迫撃砲、大砲、カチューシャロケットによる激しい砲撃があり、5人の民間人が死亡し、多くの人が負傷した。

タイズ市のイエメン陸軍報道官アブドル・バシット・アル・バヘル(Abdul Basit Al-Baher)氏は、陸軍部隊がフーシ派の戦闘員と激しく撃ち合ったと述べた。

「陸軍部隊は、発射地点を狙ってフーシ派の砲撃に反撃しました。フーシ派は膨大な数の部隊を動員し、あらゆる種類の重火器でタイズ市を標的にしました」とアル・バヘル氏は述べた。

陸軍司令官によると、北部のジャウフ県でアラブ連合軍の戦闘機がフーシ派の軍用車両の車列を攻撃し、上級野戦司令官を含む数名の戦闘員が死亡した。

フーシ派の軍のリーダーはもう1人殺された。スルタン・アブドル・カリーム(Sultan Abdul Kareem)大佐は、ジャウフのベイル・アル・マザレック(Beir Al-Mazareq)地区で政府軍との戦闘により、5人の隊員と共に殺害された。

月曜日、サヌアで数百人のフーシ派が、今週初めに西部ホデイダで政府軍との戦闘で死亡した野戦軍司令官モハメド・ヤヒヤ・アル・フーリ(Mohammed Yahiya Al-Houri)氏の葬儀に参列した。

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