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トルコはベルリン会議の合意を守るのか

アントニオ・グテーレス国連事務総長、国連のガッサン・サラメ・リビア特使、ドイツのアンゲラ・メルケル首相がベルリンでの記者会見に到着した様子。(ロイター)
アントニオ・グテーレス国連事務総長、国連のガッサン・サラメ・リビア特使、ドイツのアンゲラ・メルケル首相がベルリンでの記者会見に到着した様子。(ロイター)
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21 Jan 2020 03:01:02 GMT9
21 Jan 2020 03:01:02 GMT9

アラブニュース

ジッダ:ベルリンで開催されたリビア和平会議が日曜に終了したが、トルコが最終的な声明の条項を実施し、紛争から身を引くかどうかはまだ分からない。

トルコは、ハリファ・ハフタル軍司令官に反対するファイズ・アル・サラージ率いるトリポリを拠点とする国民合意政府(GNA)を支援するため、シリアの戦闘員をリビアの戦線に送り非難されている。

同会議期間中、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、シリアなど外国人戦闘員のトリポリ到着に懸念を表明し、「終わらせなければならない」と述べた。

オックスフォード大学の地政学アナリストであるサミュエル・ラマニ氏は、トルコはこれ以上軍隊を配備しないだろうと推測している。

しかし同氏がアラブニュースに語ったことによると、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がトルコは「GNAの将来が保証されるまで」留まると述べたため、リビア紛争へのトルコの介入が突然終了することは当面ありそうにないという。

ラマニ氏は、ベルリン合意を実施することの難しさを指摘し、リビアで停戦に違反したのはトルコが最初ではないかもしれないと述べた。

しかし、ハフタル司令官が「挑発的」と捉えられる動きを示せば、トルコはためらうことなく部隊を派遣し、合意を覆すだろうと同氏は付け加えた。

今回の会議では、国連安全保障理事会が課しているリビアへの武器禁輸措置に違反した者への制裁が求められた。

トルコの野党議員たちは最近、リビアへの資機材の輸出は国連の課す武器禁輸に違反するとして、トルコとGNAとの間の安全保障協定の拡大を批判した。

今回の会議では、地中海東部のエネルギー資源をキプロスとクレタ島を経由してギリシャ本土につなぐ天然ガスのパイプライン計画である東地中海パイプラインに関し継続中の対立問題は解決されなかったようだ。

トルコの計画が違法であるとEUが警告したすぐ翌日に、トルコが沿岸を掘削したという最近の事件を引き合いに出し、キプロス大統領はトルコを「海賊国家」であると非難した。

エルドアン首相はこの警告を無視し、トルコが受け入れている約400万人の難民をEUに送り込むと脅した。

トルコは、GNAとの領海画定協定による主張に基づき、日曜、キプロス南部に掘削船ヤブズを派遣した。

EU外相会議がブリュッセルで月曜に開かれ、早ければ今週にも、トルコのこの地域における天然ガス開発の主張が制裁の対象になる可能性がある。

アンカラを拠点とする政治アナリスト、アイディン・セザール氏は、ベルリン公式共同声明第25条に注目した。そこでは「リビアにおける政治的解決のための実行可能な枠組みとしてのリビア政治合意」が強調され、「機能的な大統領評議会の設立と、下院によって承認された単一の統合された包括的かつ効果的なリビア政府の設立」が求められている。

同氏はアラブニュースに次のように語った。「ハフタル司令官は、近頃トルコとのすべての合意を裏切りと見なしていたため、リビアのハフタール側の下院から承認を得ることは、トルコにとって深刻な課題になるでしょう。今回の和平会議は、トルコがリビアから遠ざかるべきだということを改めて示したのです」

専門家の多くは、今回の会議の結果がでる可能性について依然として懐疑的だ。

オーストリア欧州安全保障政策研究所のMicha’el Tanchum上級研究員は、「具体的にどのような停戦監視および執行メカニズムが、どういった外国勢力によって実施されるのかが明らかになるまでは、どのような取り決めが合意されたのかは、また取り決めがあるかどうか、わかりません」と述べた。

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