
ドバイ:英国海軍の艦船が北アラビア海で450kgの塩酸メタンフェタミンを差し押さえた。これは同地域における海上合同作戦による過去最大規模の抜き打ち捜査だった。
合同機動部隊の声明によると、HMS モントローズ号は、国籍不明のダウ内に隠されていた覚せい剤を差し押さえた。ダウとはアラビア湾とその周辺海域を定期航行する昔ながらの貨物船だ。この抜き打ち捜査は10月14日(水)に行われた。
機動部隊によると、その覚せい剤がどの国から積み出され、誰が製造し、最終目的地がどこなのかはわかっていないという。
しかし、過去10年間イランで塩酸メタンフェタミンの使用による爆発事故が起きており、メスは現地ではペルシア語で「shisheh(ガラス)」とも呼ばれる。
国連の2020年世界覚せい剤レポートによると、覚せい剤製造場所の抜き打ち捜査は近年イランでは少なくなってきている一方、アフガニスタンでメス製造場所が増加傾向にあるようで、そこからパキスタン経由で密輸されている。パキスタンとイランは共に北アラビア海に面している。
AP