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明らかとなった事実:トルコの銀行がハマスのテロ作戦に資金提供の便宜を図る

ガザ地区のヌセイラトゥ難民キャンプで行われた集会で模擬ロケットを運ぶ、ハマスの武装組織、イズディン・アルカッサム旅団のパレスチナ過激派。2014年12月12日 (AFP File Photo)
ガザ地区のヌセイラトゥ難民キャンプで行われた集会で模擬ロケットを運ぶ、ハマスの武装組織、イズディン・アルカッサム旅団のパレスチナ過激派。2014年12月12日 (AFP File Photo)
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25 Oct 2020 12:10:15 GMT9
25 Oct 2020 12:10:15 GMT9
  • 米国裁判所の判決が、暴力的な過激派に対するトルコ・エルドアン首相の支持に新たな光を当てる

アラブニュース

ジェッダ: イスタンブールに本拠を置く外国銀行がハマステログループの資金調達を支援したとの米国地方裁判所の判決は、テロ資金調達に対する暗黙の支援をめぐって、トルコにさらなる圧力をかける

アンカラは判決について沈黙を守っているが、裁判所の判決はトルコを国際舞台でさらに孤立させ、イスラエルとの関係を損なう可能性がある。

スタインミッチェルを含む3つの米国の法律事務所は、昨年、テロ資金供与の疑いでKuveyt Turk銀行に対して訴訟を起こしている。

3事務所は、2015年に西岸のテロ攻撃で車の中で殺害されたエイタムとナアマ・ヘンキン夫妻の財産権を巡って争訟活動を行っている。夫妻の4人の子供たちも車に乗っていたが、難を逃れている。

エイタム・ヘンキンは米国籍で、彼の妻は外国籍だった。

攻撃は、ハマスから「勇敢な抵抗」と「英雄的」な行為として賞賛されている。

その判決の中で、ニューヨークの米国東部地方裁判所は、Kuveyt Turk銀行が「テロ組織の主要なトルコの資金調達団体であるハマスの工作員のために、故意にいくつかの銀行口座を維持した」と述べた。

裁判所は、銀行側は「ハマスの違法で暴力的な活動を支援する上での工作員の役割を完全に理解していた」と、判じている。

「私たちは皆、ハマスに対するイランの長年の支援について知っています。 しかし、NATOの同盟国であるトルコがテロリストグループに重要な支援を提供しているという事実はあまり理解されていません」と,、民主主義防衛財団の研究担当上級副社長であるジョナサン・シャンツァーは金曜日にツイートしている。

この訴訟の原告は、銀行が、ハマスの有名な工作員であるジハード・ヤグモアとハマスが運営する機関であるガザ・イスラーム大学を含む3人の顧客に銀行サービスを提供することにより、殺人をアシストおよびサポートしたと主張した。

訴状ではまた、トルコ大統領レジェップ・タイップ・エルドアンがハマスのシニアリーダーと公に会談したり等、トルコが「ハマスの主要な政治的および財政的支援者」として行動していると非難している。

2011年にイスラエルとハマスの間の捕虜交換の下で釈放された11人のパレスチナ人囚人のトルコの受け入れも、アンカラとテロ組織の間の緊密な関係の証拠として、裁判所の判決で斟酌された。

裁判所はまた、トルコがハマスの著名な資金集め組織、IHHとして知られる人権と自由と人道的救済のための財団の活動を禁止していないことも批判した。

この財団は、2000年10月以来、テロ組織のグローバルな資金調達ネットワークであるUnion of Goodの下部組織として運営されている。このネットワークには50以上のイスラム組織がかかわっており、そのうちのいくつかの組織は米国財務省によってグローバルテログループとして指定されている。

IHHは、2010年5月にトルコ所有の船に乗ったボランティアグループが、ガザ封鎖を突破しようとしたマヴィ・マルマラ号襲撃事件後にマスコミに取り上げられている。この事件では、イスラエル軍が船を襲撃し、トルコ国民とトルコ系アメリカ人を含む10人の活動家が殺害されている。

米国の裁判所はまた、1990年代からハマスの軍事部門、特にアルカッサム旅団の主要なリクルート元として機能しているガザ・イスラーム大学(IUG)を支援したとしてIHHを厳しく批判した。

裁判所の判決によると、2012年から2015年にかけて、Kuveyt Turk銀行は、ヤグモア、IHH、およびIUGの複数の銀行口座を維持することによって犯罪活動を行った。 これらには、米国の銀行口座を通じて資金を送金するために使用されるユーロドルの口座が含まれている。

木曜日、英国のタイムズ紙は、ハマスが中東とヨーロッパのサウジアラビアとアラブ首長国連邦の大使館に対してサイバーストライキと対諜報活動を実行するためにイスタンブールに秘密本部を設置したと主張している。

西側の諜報機関によると、この部隊はガザでのハマスの軍事指導部によって運営されており、ハマスのシニアメンバーであるサマフ・サラジによって指揮されているとされる。

8月、米国は、エルドアン首相がイスタンブールで2人のハマス指導者を歓待した件でトルコを批判した。今年2回目である。当局者は「彼等は特別指定グローバルテロリスト」であると述べている。ハマスの首長イスマーイール・ハニエが会談の主賓だった。

「エルドアン大統領のこのテロ組織への継続的な働きかけは、トルコを国際社会から更に孤立させるだけであり、パレスチナ人の利益を害し、ガザ地区発端のテロ攻撃を防ごうとしている世界的な努力の障害となっている」と、米国国務省は述べた。

しかし、米国がアンカラが過去2年間にハマスのテロ集団の上級メンバーを含む数十人の過激派にパスポートと市民権を付与したという主張し、その行為に反対しているにもかかわらず、トルコはハマスの支援を続けている。

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