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イランの核施設で建設工事が行われていることが衛星写真に写る

2020年10月26日月曜日、ナタンズ・ウラン濃縮施設で建設工事が行われていることが、ジェームズ・マーティン不拡散研究センターの専門家らが注釈を付けた、プラネットラブズ社が撮影した衛星画像に写っている。専門家らは新しい地下遠心分離機組立施設かもしれないと考えている。(AP)
2020年10月26日月曜日、ナタンズ・ウラン濃縮施設で建設工事が行われていることが、ジェームズ・マーティン不拡散研究センターの専門家らが注釈を付けた、プラネットラブズ社が撮影した衛星画像に写っている。専門家らは新しい地下遠心分離機組立施設かもしれないと考えている。(AP)
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29 Oct 2020 05:10:18 GMT9
29 Oct 2020 05:10:18 GMT9
  • 26日に撮られた衛星写真には、建設機器と思われるものが撤去された現場が写っている
  • 現場では掘削が行われていると思われる、とジェームズ・マーティン不拡散研究センターのアナリストらは言う

ドバイ:イランがナタンズ核施設で建設工事を開始したことが、28日に公開された衛星画像に写っている。昨年夏に報じられた破壊工作による攻撃で高性能遠心分離機組み立て施設の最後の一つが爆発した後、イランが地下高性能遠心分離機組み立て施設を建設していることを国連の原子力機関が認めている。

米大統領選の投票日が近づき、イランに対する最大圧力キャンペーンでイランに核開発計画に関する全ての制限を放棄させたドナルド・トランプ大統領と、核合意に復帰する意志を表明したジョー・バイデン氏が選挙戦で闘う中、この建設工事は行われた。投票の結果によって、米国がどのアプローチを取るかが決まるだろう。イラン・米国間の緊張の高まりは、今年初めに危うく戦争に火を付けるところだった。

イランが8月以降、ナタンズの南方に新たな道路を建設したり、道路の勾配を付け直したりしていることが、サンフランシスコに拠点を置くプラネットラブズ社が撮影した画像に写っている。核濃縮施設の保安部隊のための射撃訓練場だった、とアナリストらが考えている場所に続く道路だ。26日に撮られた衛星写真には、建設機器と思われるものが撤去された現場が写っている。

ミドルバリー国際学研究所のジェームズ・マーティン不拡散研究センターのアナリストらは、この現場では掘削が行われていると思われると述べている。

同研究所の専門家で、イランの核問題を研究しているジェフリー・ルイス氏は、「その道路も山の中を通っているので、前面に建造物を掘って作っていて、山の中にトンネルができるのかもしれません」と話した。「あるいは、そこにそれを埋めようとしているだけかもしれません」

イラン国連代表部にコメントを求めたが、回答はすぐには得られなかった。イラン原子力庁のアリアクバル・サレヒ長官は先月、国営テレビで、破壊された地上施設は「ナタンズ周辺の山の懐にある」ものに代替されつつあると述べた。

国際原子力機関のラファエル・グロッシ事務局長は27日、AP通信に対し、査察官らは建設工事のことを知っていたと話した。同氏によると、イランは前もってIAEAの査察官らに報告していたという。彼らは核合意が破綻したにもかかわらず、イランの現場への出入りを続けている。

「彼らは開始したということになりますが、完了はしていません。それは長いプロセスです」とグロッシ氏は述べた。

トランプ氏は2018年、世界の大国と締結した、イラン核合意から米国を一方的に離脱させた。その中でイランは、経済制裁の解除と引き換えにウラン濃縮を制限することに合意していた。米国が制裁を強化すると、イランは段階的に、公然とそれらの制限を放棄した。一連のエスカレートした事件によって今年初めに両国は戦争の瀬戸際に追い込まれたからだ。

イランは現在、ウランを純度4.5%まで濃縮しており、IAEAの最新報告書によると、2105キログラム(2.32トン)の備蓄がある。低濃縮ウランが1050キログラム(1.15トン)あれば、材料として、核兵器1個分に必要な、兵器級のレベルである純度90%まで再濃縮するのに十分だ、と専門家の間では言われている。

イランのいわゆる「ブレークアウト・タイム」(イランが核兵器1個を製造することを選択した場合に、それを製造するのに必要な時間)は、核合意が結ばれたときには1年だったが、今ではわずか3か月にまで短縮されたと推定されている。イランは、核計画は平和目的だと主張しているが、西洋諸国は、イランが核兵器を作るためにそれを利用することを恐れている。

ナタンズでは、空爆に備えて地下に施設が作られたが、2002年に発見されて以来、空爆の恐怖の中心にあった。ナタンズの遠心分離機は、今も7.6メートル(25フィート)のコンクリートの下の広大なホールで回転している。イラン中央部のエスファハーン州にある同施設は防空拠点に囲まれている。

ナタンズはイランで最も安全な場所の一つであるにもかかわらず、核合意の前に、米国とイスラエルが作ったと考えられているコンピュータウイルス「スタックスネット」の標的にされた。

7月、イランが後に破壊工作と呼ぶ事件で、高性能遠心分離機組立施設を火災と爆発が襲った。聞いたことのないグループが犯行声明を出したにもかかわらず、イスラエルに嫌疑が掛かっている。

ナタンズでもIAEAやイランとの緊張が続いており、イラン政府は昨年、査察官1人を爆発物の検査で陽性反応が出たことで非難した。

しかし、これまでのところ査察官らは査察を続けることができている。このことをルイス氏はとても重要だと言っている。

「適切な期間内にIAEAに申告さえすれば、地下に物を置くことは禁止されていません」と同氏は述べた。「私にとって、本当の超えてはならない一線は、イランがIAEAに対する協力を拒み始めるかどうかです」

現時点では、イランがこの新施設をどれほど深いところに作るかは不明だ。破壊工作が、イランが新たな遠心分離機を組み立てるのを遅らせる一方で、この計画は最終的に以前と同じように再編成され、放棄された核合意の範囲を超えて、かつてないほど多くの物質を蓄積し続けるだろう、とルイス氏は警告した。

「私たちが稼げる時間は数カ月です」と同氏は言った。「ですが、何に使うのか分からないのに、数カ月で何ができるのでしょうか」

AP

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