
【ワシントン】: 29日、米国はイラン製石油化学製品の売買にからんだとしてイラン、中国、シンガポールの複数事業者に制裁を科した。11月3日の大統領選まで1週間を切り、トランプ政権としてイラン政府への圧力をさらに強める手を打った形だ。
同時に米司法省も、イラン産原油および同国製の武器の押収にからみ2件の民事没収訴訟を起こしたと発表した。
「本没収訴訟2件の起訴内容は、イラン革命防衛隊が巧妙な策を弄し秘密裏にイエメンへの武器輸送、ベネズエラへの燃料輸送をおこなっているとするものだ。イエメン、ベネズエラ両国は、周辺諸国の安全安定に重大な脅威をおよぼしている」。司法省の安全保障部門担当司法次官補ジョン・デマーズ氏はそう語っている。
ロイター