Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • 米国、イランの核武装を阻止するために「新たな選択肢を模索」

米国、イランの核武装を阻止するために「新たな選択肢を模索」

米国のアントニー・ブリンケン国務長官は14日、イランが「真の交渉」を行う「時間がなくなってきている」と警告した。(AFPフォト/プール写真)
米国のアントニー・ブリンケン国務長官は14日、イランが「真の交渉」を行う「時間がなくなってきている」と警告した。(AFPフォト/プール写真)
Short Url:
15 Dec 2021 06:12:27 GMT9
15 Dec 2021 06:12:27 GMT9
  • ウィーンでの協議は、イランがカラジの施設へのIAEAの立ち入りを拒否しているため、失敗に終わる見込みだ
  • 「時間はなくなってきており、イランはまだ真の交渉を行っていない」と、ブリンケン国務長官は警告している

アラブニュース

ジェッダ:米国は、この問題に関する協議が失敗に終わるとの見方が強まる中、イランが核兵器製造に突き進むのを止めるための別の方法を探っている。

イランと世界の主要国との間で締結された2015年の核合意を復活させるため、先週、交渉がウィーンで再開された。

米国は2018年にドナルド・トランプ政権下で核合意から離脱し、イランは同合意で禁止されている水準までウランを濃縮することでこれに報復した。

「我々は今日この時間も外交を続けている。これは、現時点でそれが最善の選択肢であるからだが、我々は代替案に関しても、同盟国やパートナーと積極的に関わりを持っている」と、米国のアントニー・ブリンケン国務長官が14日に述べた。

米国のジョー・バイデン大統領は、核合意に復帰する用意があると述べ、イラン政府高官も協議に真剣に取り組んでいると主張している。

しかし、イラン政府は、今年これまでの進展を後退させ、時間稼ぎをしているとして非難されている。

ブリンケン国務長官の発言は、米国がイランに対して「追加措置」を準備しているとバイデン大統領が述べた後に行われたものだ。ブリンケン国務長官はまた、協議に参加している欧州諸国が発表した声明にも同調した。

「時間はなくなってきており、イランはまだ真の交渉を行っていない」と、長官は述べた。「速やかな進展がない限り、イラン核合意は抜け殻になるだろう」

2015年の合意は、トランプ大統領が離脱して以降、崩壊しつつある。核合意は、イランの核開発プログラムを厳しく制限する見返りに、イランの制裁緩和を保証し、核開発は広範囲に及ぶ国連の監視下に置かれた。トランプ大統領は制裁を再発動し、これがきっかけで、イラン政府は核合意が設けていた核活動に対する制限を無視し始めた。

最近の協議は、米国にはどの制裁を解除する用意があるのかや、将来米国が離脱するのを防ぐためにイランが要求している保証などをめぐって、膠着状態に陥っている。

イランは、検証可能なプロセスで全ての制裁を即時解除することを主張している。米国は、イランが再び核合意を遵守すれば、核合意に「反する」制裁を解除すると述べており、テロや人権対策として課しているものなどの他の制裁はそのまま維持することを示唆している。

イランはまた、「いかなる米国政権も」協定を再び破棄しないという保証を求めているが、核合意は法的拘束力のある条約ではなく、拘束力のない政治合意であるため、バイデン大統領にはこの約束はできない。

「アメリカ人を再び信用できるのか?また合意を破棄したらどうするのか?だからこそ、核合意に違反した当事国が、これを二度と繰り返さないことを保証すべきなのだ」と、14日、イランの政府高官が述べた。

「これは米国側の問題であり、我々が解決すべき問題ではない。米国は解決策を見つけ、我々に保証できる」

特に人気
オススメ

return to top