
モハメッド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトとフランスの海軍は、アンカラのガス探査をめぐる両国とトルコの間の緊張が高まる中、地中海北部で合同の海軍訓練を実施した。
軍の声明によると、2隻のフリゲート艦が合同演習に参加した。これは、訓練を改善・強化し、「兄弟的で友好的な国家」の軍隊との協力を強化するエジプト軍の計画の一部であるという。
エジプト軍のスポークスマンは、エジプトのフリゲート艦タバとフランスのフリゲート艦ジャン・バールが「エジプト軍とフランス軍の合同による協力を強化し、この地域の海軍の安全と安定を支援する」ことを目的として演習に参加したと語った。
エジプトとフランスの合同演習は、新しいエネルギー源が発見された地域での地域および国際的な大国間の経済的および地政学的な対立により、東地中海での緊張が高まる中で実施されている。
演習では、隊列を組んで航行する訓練も行われ、艦隊が高速でかつ正確に配置につく能力に重点が置かれた。演習では、空、陸、海面下の脅威を判断する訓練も行われた。
空からの脅威には、エジプトのF-16戦闘機によって実施された攻撃で対応した。軍のスポークスマンの公式Facebookページによると、演習は、エジプトとフランス双方の高い戦闘経験を反映するものとなったという。
演習では、夜間の潜水艦の脅威に対する戦略的拠点の確保と保護、電子戦争訓練、非対称脅威への対応と抑止などの訓練活動が行われた。
また 訓練では、さまざまな隊列を組んで航行する訓練や、各種通信手段の訓練も行われた。
他にも、危険地帯を横断しながら戦略艦を守るシミュレーションや、経済水域を守るために各国の軍艦が行う対策などの演習が行われた。スポークスマンによれば、今回の演習は、エジプトとフランスが与えられた任務を遂行する能力を実証したという。
この演習は、エジプトとフランス軍部隊間の協力を強化し、兵士の戦闘技術や専門知識を更新するための計画の一部である。訓練は、地中海における海の平和、安全、安定を高めることも目的としている。