
ベイルート:戦況を監視する団体によれば、土曜日にシリアの重要な同盟国であるロシアがシリア北西部イドリブの反体制派が立てこもる拠点に空爆を行い、子どもを含む6人の民間人が死亡した。
攻撃はイドリブ地方南部の村、ジャバラを襲い、一家族6人全員の命を奪った、とシリア人権監視団は発表した。
英国に拠点を置き、シリア国内の情報源に依拠する同監視団は、攻撃の実行主体を飛行パターンや使われた航空機と弾薬から特定したと説明した。
監視団のラミ・アブデル・ラフマン代表は、ロシア政府が8月31日に周辺地域での休戦を発表してからの2ヶ月の間で、ロシアによる空襲で最も犠牲者が多いものとなったと語った。
休戦以来、他に8人の民間人がそれぞれ同地域で異なる日にロシアの空爆で死亡したと、ラフマン代表は述べた。
8年におよぶ内戦で生じた多くの避難民を含む、約300万人が住むイドリブ地域は、シリアの元アルカイダ系組織の支配下にある。
シリアのバシャール・アル・アサド大統領の軍隊は、4月にイドリブに対して大規模な軍事作戦を開始し、約1000人の民間人が死亡し、40万人以上の人々が家を追われた。
しかし、小競り合いが続いているものの、アサド政権の重要な後ろ盾であるロシアが発表した停戦は8月の終わりからおおむね守られていると監視団体は言う。
金曜日には、イドリブ地域の西端で、政権側の兵士23人と過激派とその同盟関係にある反体制派11人が衝突により死亡した。
アサド大統領は先週、2011年以来初めてイドリブ県の軍隊を訪問し、同地域が内戦を終結させるための最後の最も主要な戦場だと発言した。
大統領は、トルコの破壊的な攻撃を食い止めるために、クルド人が多数派を占めるイドリブ東部に大統領の軍を派遣していると話した。
シリアの内戦は、2011年に反アサド政権を掲げた抗議運動に対する容赦ない弾圧で始まり、それ以来、37万人が死亡し、数百万人が住む場所を追われている。
AFP