
アラブニュース
ジッダ: 1日あたりの死亡者数が史上最多となったことを受け、イラン人は新型コロナウイルスによる大惨事に直面していると警告を受けた。
保健省のシマ・サダト・ラリ報道官は日曜日、さらに459人がCOVID-19で死亡し、死者数は38,291人に増えたと発表した。公式に発表されている新型コロナウイルスの感染者数は682,486人で、9,236人増加した。
ほとんどのアナリストは、政府が発表する数は実際の犠牲者数よりも少ないと考えており、イランの医療評議会の長であるMohammadreza Zafarghandi氏もその判断に同意している。
同氏は公式統計の正確さを疑っていると述べ、イランが「壊滅的な死亡率」に達していると警告した。
2月に新型コロナウイルスが広まり始めた段階で、イランの対応は遅れていた。当時、聖職者は巡礼者に対し、マシュハドとゴムの聖地への巡礼を続けるよう促していた。現在、イランは中東でウイルスによる被害を最も受けている国だ。
イラン政府は、ウイルスの「第3の波」を食い止めるために、国のほとんどの学校、モスク、店、レストランを閉鎖した。当局は、国民が公共の場でのソーシャルディスタンスやマスクを着用するなどの感染防止対策を守らなかった場合、イランでの新型コロナウイルスによる犠牲者は再び急増すると述べている。
サウジアラビアでは、日曜日に寒い冬の到来で感染者が急増する可能性があると警告が出されたにもかかわらず、ウイルスの感染拡大はほぼ抑えられているように見える。サウジアラビアでは363人の新規感染者が確認され、感染者数は合計で350,592人に増加した。また、死者数は15人増えて5,540人になった。
世界全体では5,000万人以上が新型コロナウイルスに感染し、126万人近くが死亡している。過去30日間で起きた「第2波」による感染者数は、全体の感染者数の4分の1を占めた。
10月はいままででパンデミックが加速した最悪の月であり、米国は1日あたりの感染者数が10万人以上出た最初の国となった。ヨーロッパでの急増も、感染者数の増加の一因となった。
最新の7日間の平均では、世界の1日あたりの感染者数は540,000人以上増加している。
最近はパンデミックが猛烈に加速している。感染者数が3000万から4000万に増えるのには32日かかっていたのに対し、さらに1000万人が増えるのにはたった21日しかかからなかった。
世界の感染者数の約20%を占める米国は、最悪の急増に直面している。ジョー・バイデン次期大統領は月曜日、パンデミックに対処するため12人のメンバーからなるタスクフォースを指名すると見られている。