
イェルサレム:長年平和交渉人を務め、30年以上パレスチナ人のための著名な国際的なスポークスマンとしても活動したサエブ・アリカット氏が火曜日、数週間前に感染した新型コロナウイルスにより死去した。享年65歳だった。
アメリカで教育を受けたアリカット氏は、199年にマドリードで開催された中東和平会議以降、イスラエルとパレスチナの間の和平交渉のラウンドのほぼすべてに関与していた。彼はパレスチナのナショナリズムのシンボルである、黒と白のチェック柄のケフィエをまとってあらわれたことで有名となった。
その後の数十年にわたり、アリカット氏は西欧メディアに度々登場し、何十年と続く紛争の二国家解決を交渉するため、たゆまぬ努力を重ねると同時に、パレスチナの指導者を擁護し、合意に達することができない原因はイスラエルにあると非難した。
彼の所属するファタハ党は、声明で彼の死を発表した。彼の親族とパレスチナの政府関係者は、プライバシーの問題から匿名を条件に取材に応じ、彼が亡くなったことを確認した。
アリカット氏の遺族には妻、2人の息子、双子の娘と8人の孫がいる。
AP