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トルコのクルド人和平プロセスは、再び軌道に乗るだろうか?

2020年11月14日、アレッポのシリアの反政府武装集団が支配するアレッポ県北部のエフリン地方のジンディールの町で、トルコが支援するシリアの反政府武装集団が、COVID-19、新型コロナウイルストルコのパンデミックのためにマスクを着け、トルコが支援する野党関係者も参列する、新たな士官候補生一団の卒業を祝う軍事パレードに参加している。(AFP通信)
2020年11月14日、アレッポのシリアの反政府武装集団が支配するアレッポ県北部のエフリン地方のジンディールの町で、トルコが支援するシリアの反政府武装集団が、COVID-19、新型コロナウイルストルコのパンデミックのためにマスクを着け、トルコが支援する野党関係者も参列する、新たな士官候補生一団の卒業を祝う軍事パレードに参加している。(AFP通信)
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17 Nov 2020 08:11:29 GMT9
17 Nov 2020 08:11:29 GMT9
  • クルド人はトルコの人口の20パーセントを占め、仮にこのような動きが起きるとすれば、トルコ政府にとって深刻な影響を及ぼすだろう

アラブニュース

アンカラ:トルコとクルド民族少数派の和平をめぐる話し合いが再浮上し、このことは、双方が交渉再開のために、妥協点を見出すことができる心構えがあることを示唆している。

この国最大の少数民俗集団を取り囲んでいる問題に関して、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が自らの立場を変える動きの中で、政局の変化、変わりつつある投票の意図、イラクとシリアの南側の国境に沿いの問題は、まさに1つの役割を果たすかもしれない、と専門家たちは示唆している。

トルコ政府とクルド人の和平プロセスは、トルコ南東部のシャンルウルファ県で警官2人が殺害された後、2015年に終了した。これにより、数十年続くクルド・トルコ紛争へとつながった。

2015年6月の選挙で、国民民主主義党(HDP)が有効得票10パーセント以上の阻止条項を越えて、議席を獲得した初の親クルド人党となった。

緊張緩和の背後にある考え方は、トルコ政府の懸念から生じている。つまり、トルコのクルディスタン労働者党(PKK)と関わりのあるテロ集団と考えられているシリアのクルド人民防衛隊(YPG)が、トルコのクルド人たちにトルコを分権化させ、南側国境に沿ってクルド人の国をつくるように促したかもしれないという懸念だ。

PKKはトルコに対して、自治権を要求するほぼ40年間の闘いを続けている。クルド人はトルコの人口の20パーセントを占め、仮にこのような動きが起きるとすれば、トルコ政府にとって深刻な影響を及ぼすだろう。トルコはクルド人の分権化を恐れて、しばらくの間シリアとその隣国のイラクにいるクルド人部隊を標的にしてきた。

オックスフォード大学の中東アナリスト、サミュエル・ラマニ氏はアラブニュースに次のように語った。「クルド人コミュニティーの中でも、イデオロギーの相違はありますが、トルコとHDPの和平交渉は、シリアとイラクのクルド人コミュニティーへの攻撃を、トルコが一定期間自制することになる可能性があります」

「エルドアン大統領はシリア北部のクルド人民兵に、さらなる攻撃を行う可能性があると警告しており、アメリカ大統領選でのジョー・バイデン氏の勝利により、1月になる前に、これが起きるかもしれないと示唆する者もいます」と、同氏は付け加えた。

「トルコはまた、イラクのクルディスタンでの軍事攻撃も強化しました。2019年10月の平和の泉作戦に反対して、HDPがトルコとの政治的合意を破り、イラクのクルディスタン独立のための住民投票を支持したので、エルドアン大統領は交渉を進めながら、HDPを怒らせない注意するでしょう」と、ラマニ氏は語った。

長期的に見れば、HDPはエルドアンのシリアとイラクでの軍事作戦を受け入れなければならず、こうした行為が和平合意を頓挫させる十分な裏切りとなるかどうかを検討しなければならない、とラマニ氏は考えている。

最近の投票結果が示唆するように、今や野党が国民の支持の50パーセント以上を得ており、自らの有権者基盤の中で不協和音が高まっている結果に、エルドアン大統領もまた、新たな方針を立てようとするかもしれない、と専門家たちは述べている。

政治的再編は既に進行中だ。つまり、中央銀行の総裁が大統領命令で、突然交代させられた翌日、11月8日に、トルコの財務相が辞任した。

財務省の後任にリュトフィ・エルバン氏が指名されたように、新たな時代には、リベラルな人物が政界に戻って来るかもしれない。

しかし他にも、クルド人とトルコ当局の間には問題が山積している。HDPの元共同議長、セラハッティン・デミルタシュ氏が書いた『デヴラン』というタイトルの本が、トルコの検察官により「テロ組織文書」だとの烙印を押された後、南東部のビトリス州でネクメッティン・アイルという名の男性が引き続き逮捕された。

 9月30日、クルド人の村人、サーベット・ターガットが、軍に拘留されている間に負った怪我から死亡した。目撃者の証言によれば、ヘリコプターから投げ出されたということになっているという。

一方、デミルタシュ氏自身は2016年11月4日以降投獄されており、トルコが欧州人権裁判所(ECHR)での裁定を求めることを拒絶した後、同氏の弁護士たちは最近、同国の最高裁判所にこの事件を持ち込んでいた。

バットマン州南東部のHDPのネクデット・イペキュス副議長は、数えきれないほど問題があるにもかかわらず、和平プロセスに関しては、あらゆることが検討されていると語った。

「私たちの地域で進行している発展を考慮に入れれば、トルコ政府の意思決定者は安全保障重視の枠組みなら、クルド人問題の解決にはいつまでたっても不十分であることを認識すべきでした。この解決策を軌道に戻すためには、信頼醸成措置が必要です」と、同副議長はアラブニュースに語った。

最後の和平プロセスに関与していたイペキュス副議長は、意思決定者が過去の失敗から学ぶべきだと語った。

「私はトンネルの出口の明るい光が見たいのです。これは荷物を山積みしたトラックの車輪を、交換するようなものです。今やクルドの人々は、政治に巻き込まれることを恐れています。トルコ当局は、クルドの少数民族の町の役員指名から手を引いたり、表現の自由の余地をさらに拡大したりするような積極的な手段で、クルド人の心を取り戻すべきです」

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