
クリストファー・ハミル・スチュワート
ロンドン:反政府デモが急速にイランを飲み込んでから1年、HRW(ヒューマン・ライツ・ウォッチ)が火曜日に、何百人もの抗議者を死に至らしめた「暴力的弾圧への説明責任を果たすための措置が何も取られていない」としてイランを非難した。
デモは、2019年11月に燃料価格の大幅かつ急激な値上げを巡って始まったが、イラン政府の抑圧と腐敗に対する国民の不満へと急速に変化していった。
少なくとも304人が殺害され、HRWはこれを、イランの「過去数十年における最も残虐な弾圧」と呼んだ。
HRWの非難声明は、アムネスティー・インターナショナルが、イランは人権侵害と抗議者たちの殺害を隠蔽するためにインターネットを遮断したと糾弾した翌日に出された。
HRWは次のように述べている。「インタビューされた人々やSNS上の動画によれば、いくつかの事例では、治安部隊は抗議活動の現場から逃げつつある人々を撃った。また、殺された人々の家族やその事例をよく知る人々の話では、被害者は頭や胸を撃たれて亡くなった」
さらに、「当局は詳細な調査結果を公表しておらず、申し立てられた虐待行為について誰にも説明責任を取らせていない」と付け加えた。
HRWのイラン調査員であるタラ・セペハリ・ファール氏は、「11月の弾圧から1年経った現在、イラン当局は説明責任を回避しており、抗議活動中に殺害された家族への嫌がらせを続けています」と述べた。
当局は「血に染まった11月の弾圧についての正義を求める人々の努力を、組織的に抑圧しています」と彼女は付け加えた。
HRWによれば、イラン当局は抗議者230名の死亡を認めているが、彼らの殺害が正当なものであったかどうかの調査については断固として拒否している。
「何百人もの犠牲者の家族たちは、そのほとんどがイラン社会の脆弱な層に含まれる人々ですが、彼らには深刻な人権侵害の責任者がその説明責任を負うのを見届ける権利があります」とセペハリ・ファール氏は付け加えた。
ペルシア語メディア『イラン・インターナショナル』の編集者であるサデク・サバ氏は、殺害が起きてもその説明責任を果たしていないため、イランは今後もますます社会不安が続くだろうとアラブニュースに語った。
「国内の問題について、政権にはその解決策がなく、国民を幸せにすることなどできません。そのためイラン国民は、それに取って代わるものを求めています」と彼は述べた。