
Mohammed Abu Zaid
カイロ:エジプト政府は金曜日、新たな感染者が増加し続ける中、コロナウイルス感染症(COVID-19)の第2波に備えるよう国民に対して警鐘を鳴らした。
モスタファ・マドゥーリー首相は、国民は衛生・安全対策を遵守し、ウイルスの拡散と闘うためにすべての必要な予防措置を講じる必要があると述べた。
マドゥーリー首相はまた、感染拡大を食い止めるために、職場や生産現場でのルールを厳格に適用するよう関係当局に求めた。
同氏は、すでに世界中で多くの国を襲っているコロナウイルスの第2波は、第1波よりも危険であるように思われると指摘した。
「第2波に陥らないための措置を取らなければならない」と同氏は述べた。
首相は、ウイルス対策の規制を強化し、法律に違反していることが判明したものに罰則を課すよう指示を出した。各省は職場の過密を減らし、慢性疾患を持つ職員に優先順位を与える措置などの適切な行動を取るように指示を受けた。
木曜日、エジプト保健省は、新たに342人がCOVID-19に感染したことが確認されたと発表し、水曜日の329人、火曜日の275人、月曜日の242人から増加した。これまでで、エジプト国内の合計111,955人がコロナウイルスに感染したと報告されている。
木曜日の新たな感染者数は、少なくともここ1か月間で記録された最大の感染者数となった。また、水曜日に13人が死亡し、これまでエジプトでCOVID-19に関連した病気で死亡した人の数は合計で6,508人となった。
ナデル・サード内閣報道官は、エジプト政府は中東・北アフリカ地域やヨーロッパ諸国で最近、コロナウイルスの感染者数が再び増加していることにますます懸念を抱くようになっていると述べた。
同氏は、予防措置を怠った場合、国内の感染者数が大幅に増加する可能性があると指摘し、悪化し続ける状況に対処するため、特別危機管理委員会が設置されたと付け加えた。
サード氏は、マドゥーリー首相が政府機関や省庁に対し、可能な限り仕事をしなければならない職員の数を減らすよう要請し、職員がマスクの着用を拒否する市民にサービスを提供してはならないと述べたことを指摘した。
しかし、同報道官は、エジプトの学校で報告されているCOVID-19の症例は約300件にとどまっており、現在の形で学年を継続することが可能で、遠隔教育が必要不可欠ではない代替手段を提供していると述べた。
同氏は、エジプトでロックダウンが行われる可能性はあるが、最後の手段だと付け加えた。「もし完全なロックダウンを適用した国を手本にすれば、経済的に困難な状況に陥るだろう」