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ガザの医療システムはCOVID-19により崩壊寸前であるとアドバイザーが語る

2020年11月22日、ガザ市のシファ病院でパレスチナ人医療従事者が患者のチェックを待つ。 (ロイター)
2020年11月22日、ガザ市のシファ病院でパレスチナ人医療従事者が患者のチェックを待つ。 (ロイター)
パレスチナ人男性が息子と一緒にシファ病院を後にする。(ロイター)
パレスチナ人男性が息子と一緒にシファ病院を後にする。(ロイター)
マスクをつけたパレスチナ人がシファ病院で座っている。(ロイター)
マスクをつけたパレスチナ人がシファ病院で座っている。(ロイター)
パレスチナ人女性がマスクを着用している。(ロイター)
パレスチナ人女性がマスクを着用している。(ロイター)
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23 Nov 2020 04:11:46 GMT9
23 Nov 2020 04:11:46 GMT9

ガザ:ガザ地区の新型コロナウイルス感染症の急激な増加により、パレスチナの飛び地の貧弱な医療システムは来週までに崩壊する可能性がある、と公衆衛生アドバイザーは日曜日に語った。

200万人の人口が密集し貧しいガザは伝染病の影響を受けやすく、これまでに1万4000人がコロナウイルスに感染し65人が死亡、そのほどんどは8月以降に集中している。

ガザの100台ある人工呼吸器のうち79台がCOVID-19の患者によって使用されていると、この飛び地のパンデミック対策本部の一員である微生物学者のアブデルラウフ・エルマナマ氏は語った。

「10日後には、医療システムがこうした感染者の増加を吸収できなくなり、集中治療室に入れない患者が出てくるかもしれない」と同氏は述べ、COVID-19患者の現在0.05%の死亡率が上昇する可能性があると付け加えた。

ガザを支配するのイスラム原理主義組織ハマスは、これまでに1度、都市封鎖を行っている。イスラエルの長期にわたる封鎖は、隣国エジプトの支援を受けているが、ガザ経済を機能不全に陥れ、公衆衛生設備を弱体化させている。

イスラエルは、武器がハマスの手に渡らないようにしようとしていると言う。イスラエルはハマスに対して3度の戦争を行っており、日曜日の早朝には南部の都市に対するパレスチナ人によるロケット弾発射の報復としてその施設を攻撃している。

「我々はハマスに『コロナウイルスによる値引き』はしない 」とイスラエルの閣僚イザール・シェイ氏はアーミー・ラジオに語った。「我々は適切な対応を続ける。」

ただしシェイ氏は、イスラエルは国際的な人道支援がガザに届くことは可能にしていると述べ、「これはコロナウイルスの観点から持続できるレベルである」と付け加えた。しかし、世界保健機関(WHO)のガザ事務所の緊急保健担当リーダーであるアブデルナサー・ソボー氏は、「1週間以内に、重症患者のケアができなくなるだろう」と警告した。

検査を受けた人の感染率は21%であり、60歳以上の感染者の数が相対的に増加していると同氏は言う。

「ほとんど(60歳以上)の人が入院が必要になる可能性があるので、これは、危険なサインです。」とソボー氏は付け加えた。

ロイター

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