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スーダンの自由と変革勢力が新評議会を創設しようとする陸軍長官の法令に異議を唱える

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06 Dec 2020 11:12:05 GMT9
06 Dec 2020 11:12:05 GMT9

ドバイ:スーダントリビューンの報道によると、スーダンの陸軍長官が広範な権限を有する新組織を設立しようとする動きがあったが、同国の自由と変革勢力(FFC)によって却下されたという。

FFCとは広域政治連合で、民間人およびスーダン諸団体による反乱軍連合で構成されている。FFCはトランジション・パートナーズ・カウンシル(TPC)へ与えられようとしている権限を否認し、アブデル・ファタ・アル=バーハン将軍による決定の見直しを促した。

FFCは、新組織へ付与される権限は移行期憲法修正文書(Amended Transitional Constitutional Document)と矛盾するものだと述べている。

バーハン将軍はスーダンの最高評議会議長を務める。同評議会は軍部と民間から成る組織で、昨年8月に結成された。

最高評議会はスーダンの最高行政当局であり、2019年に軍出身の独裁君主オマル・アル=バシール失脚後、3年間に及ぶ民主政治への危うげな移行を統治している。

しかし、バーハン議長はAl-Arabiya TV に対し、TPCに発議権がありFFC ではないと述べた。

「最高評議会と閣僚評議会がTPC の承認で合意し、憲法文書に則って全会一致で設立されたものだ」と彼は言う。

スーダンのSUNA通信社の報道によると、バーハン議長によって先日発令された法令により、「移行期のパートナーたちによる評議会 (Council of Transition Partners /CTP) 」が設立され、この評議会は「移行期を先導し、(諸勢力間の)意見の相違を解決し、その権力を行使するために必要なあらゆる特権を有する」と規定されている。

この法令は今週初めに公布された。

アブダラ・ハムドク首相の暫定政権はその動きを却下し、バーハン議長は自己の特権範囲を踏み越えて新組織に過剰な権限を与えようとしていると言っている。

ファイサル・ムハンマド・サレ政府広報官の12月4日(金)の声明によれば、バーハン議長の法令は、昨年8月に親民主主義の活動家たちと軍幹部との間で調印された「憲法宣言」に矛盾するものだという。

「我々としては現時点の体制のCTP結成には異議を唱えざるをえない」とサレ氏は言う。彼は文化情報大臣も務める。

政府と最高評議会は、その新組織の職務を「移行期に現れる意見の不一致を調整・解決する」ことに限定することで合意した、とサレ氏は加えた。

地元メディアの報道では、「自由と変革勢力は、CTPに付与された権力に対する反対意見を後押しする抗議団体を擁護していく」とハムドク首相が述べていると  いう。

地元メディアは政治関係筋の言葉をこう引用する:「CTP の役割は純然たる諮問的なものに限定される必要があり、どんなことがあっても行政並びに法的機関、そして最高評議会の活動を阻害することがあってはならない」とハムドク首相は言う。

自由と変革勢力は、バシール前大統領に対する大衆抗議運動へとつながった勢力で、スーダンの政治において重要な役割を果たしている。

自由と変革勢力はバーハン議長の法令に対する反対意見も表明している。

(AFPと共同)

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