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ブリンケン米国務長官 アラブ諸国のガザ即時停戦要求を拒否

イスラエルとハマスの対立が続く中、2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンのホテルでレバノンのナジーブ・ミカティ暫定首相と握手するアントニー・ブリンケン米国務長官。(AFP)
イスラエルとハマスの対立が続く中、2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンのホテルでレバノンのナジーブ・ミカティ暫定首相と握手するアントニー・ブリンケン米国務長官。(AFP)
2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンで、イスラエルとハマスの紛争に関する会議が行われた同日、アイマン・サファディ副首相兼外相との会談に出席したブリンケン氏。(ロイター)
2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンで、イスラエルとハマスの紛争に関する会議が行われた同日、アイマン・サファディ副首相兼外相との会談に出席したブリンケン氏。(ロイター)
2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンで、イスラエルとハマスの紛争に関する会議が行われた同日、アイマン・サファディ副首相兼外相との会談に出席したブリンケン氏。(ロイター)
2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンで、イスラエルとハマスの紛争に関する会議が行われた同日、アイマン・サファディ副首相兼外相との会談に出席したブリンケン氏。(ロイター)
イスラエルとハマスの対立が続く中、2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンでブリンケン氏はカタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・ビン・ジャシム・アール・サーニー外相とホテルで会談した。(ロイター)
イスラエルとハマスの対立が続く中、2023年11月4日、ヨルダンの首都アンマンでブリンケン氏はカタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・ビン・ジャシム・アール・サーニー外相とホテルで会談した。(ロイター)
サウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、非武装の民間人の流血を止める必要があると述べた。(SPA)
サウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、非武装の民間人の流血を止める必要があると述べた。(SPA)
サウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、非武装の民間人の流血を止める必要があると述べた。(SPA)
サウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、非武装の民間人の流血を止める必要があると述べた。(SPA)
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05 Nov 2023 05:11:01 GMT9
05 Nov 2023 05:11:01 GMT9
  • ヨルダン、サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦、カタールの外相およびパレスチナ高官は、ヨルダンのアブドッラー国王との協議会議の後、ブリンケン氏と会談した。

ラエド・オマリ

アンマン:ヨルダンとエジプトによるガザでの即時停戦要求は、4日にアンマンで開催されたアラブ諸国の外相会議において、アントニー・ブリンケン米国務長官によって拒否された。

ブリンケン国務長官は、停戦は逆効果であると述べ、彼が同意できる最大限の措置として、包囲されたガザへの援助物資の輸送および市民の避難を可能にするための「人道的一時休戦」の支持を挙げた。

ブリンケン氏は会談後の記者会見で、現在のガザ紛争を引き起こした過激派グループによるイスラエル南部の攻撃を指しながら、「停戦すれば、ハマスが再編成し、10月7日に起きたことが繰り返されるだけ、というのが今の我々の見解だ」と語った。

ヨルダン、サウジアラビア、エジプト、UAE、カタールの外相およびパレスチナの高官の先に別の協議会議を開き、さらにヨルダンのアブドッラー国王とも協議した後、ブリンケン氏と会談した。

同会談には、ヨルダンのアイマン・サファディ氏、サウジアラビア外相ファイサル・ビン・ファルハーン王子、UEEのアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏、カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・ビン・ジャシム・アール・サーニー氏、エジプトのサメ・シュクリ氏の各外相、パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会のフセイン・アルシェイク事務局長が出席した。

ヨルダン外務省の声明によると、会談では戦争を止めるための努力の一環として、「即時」停戦と「妨害のない」救援物資の輸送を求めるアラブの声が再確認されたという。

サファディ氏は、シュクリ、ブリンケン両氏との共同記者会見で、「虐殺と戦争犯罪を止める必要がある。同様、国際法の存在にもかかわらず、イスラエルが享受している免責も止めなければならない」

彼は、ガザへの援助物資の「即時」輸送と、イスラエルによるパレスチナ人の強制移住の停止を求め、「入植者が罪のないパレスチナ人を殺すことを許されている」ヨルダン川西岸地区の状況にも警告を発した。

シュクリ氏はまた、ガザで民間人の犠牲者が増えていることに懸念を示し、これを「集団的懲罰」と表現、「民間人の虐殺は、いかなる場合においても正当防衛として正当化できない」と述べた。

同エジプト外相は「条件なしの即時停戦」を求め、イスラエルは国際人道法違反を終わらせる必要があると述べた。

彼はまた、増え続ける民間人の犠牲者への対応における「二重基準(ダブルスタンダード)」を強調し、次のように述べた。「アラブの血もまた、それに劣らず価値がある」

ブリンケン氏は、民間人が援助を受けられるようにするための「人道的一時休戦」に対する米国の支持を再確認した。

彼は、「人道回廊」の必要性についてはアラブ側と同意見だと述べ、これまでガザに入ってきたものだけでは「不十分」だと認めた。

なぜ米国は民間人の殺害を止めるよう圧力をかけられないのか、と問われたブリンケン氏は、「イスラエルには自衛権があるが、同時に自国民の安全を確保し、被害を最小限に抑える手段をとる権利もある」と述べた。

彼は、ハマスが民間人の中に「自らを紛れ込ませて」おり、民間インフラに司令部を設置、また弾薬庫として利用していると主張した。

「しかし、イスラエルには民間人を守る義務がある。これは私がイスラエルに語ったことだ」

米国のトップ外交官として彼は、ガザでがれきの中から引き揚げられた子どもたちの遺体を見て悲しんでいると述べた。「私は父親であり、子供がいる。どのような思いを持つか、知っている」

記者会見の最後に、サファディ氏はこう語った。「正当防衛? 難民キャンプでも病院でも国連機関でも自分の子どもたちを守ることもできない。子どもたちのためのシェルターを見つけることもできない父親に、この言葉をどのように納得させるのか」

アブドッラー国王はブリンケン氏との会談に先立ち、外相たちに「アラブの協調を維持し、ガザでの危険なエスカレーションについて、国際社会に対して声をひとつにして発言するように」と述べた。

「アラブ諸国は、国際社会と世界の列強に対して、ガザに対する戦争を止めさせ、途絶えることのない援助提供を許可し、市民を保護するよう働きかける責任がある」と、彼は付け加えた。

国王は、戦闘が続けば「地域の爆発」につながると警告を発した。

ヨルダン国王はまた、ガザで活動する国際救援団体、特に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への継続的な支援を求めた。

彼は、二国家解決に基づく公正で包括的な和平を達成するためには、政治的解決が必要であると繰り返した。

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