
イスタンブール:EUの指導者が首脳会談に先立って制裁を検討しているなか、月曜日に発表されたコメントによると、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は、ギリシャとの海底資源をめぐる議論で「ウィンウィンの法則」が見つかると考えている。
NATO加盟国のトルコとギリシャは、天然ガスなどのエネルギー資源が豊富だとされる東地中海海域をめぐり対立している。
トルコは、探査船と海軍艦艇を係争海域に出航することでギリシャを激怒させ、刺激を受けたギリシャは木曜日の首脳会談でEU同盟国により厳しい制裁を求めた。
「地中海沿岸のすべての国、特にギリシャが、この問題をゼロ・サム・ゲーム(総和がゼロとなるゲーム)と見なさないよう呼びかける」とエルドアン大統領は述べた。
「みんなの権利を守る『ウィンウィン(win-win)の法則』が見つかると考えている」
エルドアン大統領は、トルコのみが承認する北キプロスの分離共和国など「テーブルの周りの役者たち」を集めるよう繰り返し呼びかけた。
しかしギリシャは、EU加盟の候補国であるトルコが、交渉開始前に探査を中止するべきだと主張している。
EU加盟国すべてが制裁措置に納得しているわけではなく、一部は膠着状態の拡大により、エルドアン政権が難民申請者がトルコを離れEU圏に入るのを再許可する可能性を懸念している。
サミット主催のシャルル・ミシェル欧州理事会議長は、金曜日に欧州の苛立ちを表明した。
「いたちごっこを終わりにする必要があると思う」とミシェル氏は述べ、ガス探査船による係争海域へのトルコの繰り返しの侵入に言及した。
「12月10日の欧州首脳会談で討論を行い、意のまま措置を取る準備ができている」と氏は述べた。
先月、トルコは、前回のEU首脳会談前と同様に、探査船『オルチ・レイス』を寄港した。
AFP