
Najia Houssari
ベイルート:レバノンのハッサン・ディアブ暫定首相と元閣僚3名が、200人以上が死亡し、首都の広大な地域が破壊されたベイルート港湾地区での爆発は対策を怠ったためとして起訴されている。
捜査担当のファディ・サワン判事はディアブ氏を「被告人として」召喚し、来週、尋問を行う予定だ。元財務大臣のアリ・ハッサン・カリル氏と元公共事業大臣のガジ・ゼアイター氏及びユセフ・フィニアノス氏も同じく召喚される。
当局によれば、爆発性の高い化学物質、硝酸アンモニウムが安全でない状態で何年間もベイルートの港湾地区の保管されていたという。
捜査担当判事は来週月曜日から3日間、被告人への尋問を行う予定だ。
暫定首相4名は全員が、不注意と怠慢により8月4日の港湾地区での爆発を引き起こしたとして起訴されている。
#WATCH: Footage of huge explosion in #Beirut – two blasts rock #Lebanon's capital, officials report "very high number of injuries"https://t.co/JOMOI4AVaW pic.twitter.com/k6hzg6lMDB
— Arab News (@arabnews) August 4, 2020
暫定首相への尋問は政府本部で行われるが、その他3名の元閣僚への尋問はベイルートの裁判所庁舎にあるサワン判事のオフィスで行われる。
裁判所からの発表に対し、ディアブ暫定首相はやましいところはなく、この件への対応は責任感と透明性のあるものだったと自信を持っていると語った。
2020年初めに首相となったディアブ氏は8月の爆発の後に辞任したが、「どの党にも首相の地位を狙うことを許すつもりはない」という。
ディアブ暫定首相と元閣僚3名の起訴は港湾地区の倉庫に保管されていた物質の危険性を認識していたことを証明する、署名入りの文書や手紙に基づいていると司法関係の情報源はアラブニュースに語った。
「(爆発によって)被害を受けた人たちからの起訴状は1,000を超えた。そこには犠牲者の家族や、爆発で住宅や店舗、車が損害を受けた人々も含まれている」と、情報源は話す。
暫定首相と元閣僚3名らを訴追するという決定は、捜査が長引いていること、そして政府高官が一人も起訴されていないことに対しての国民の動揺を汲んでのことだった。
最高法務協議会によれば、サワン判事は内閣に「政府高官数名に関する深刻な疑惑がある」と報せ、「保安局長官の一人」も尋問の対象に含まれていると強調した。
#UPDATE: A massive explosion shook #Lebanon's capital #Beirut on Tuesday, shook several parts of the capital and thick smoke billowed from the city center. Reports say blast was in city's porthttps://t.co/JOMOI4AVaW pic.twitter.com/TVF9VPuvfm
— Arab News (@arabnews) August 4, 2020
また、港湾地区での爆発によるフランス人の死亡の件を捜査中のフランス人判事2名は爆発現場で行われた特別な検査の結果は2月か3月まで明らかにならないと考えているという。
爆発に関連して逮捕されたアブドゥル・ハフィーズ・アル・カイシ陸上海上交通長官の家族や友人は木曜日、裁判所庁舎の前でアル・カイシ氏の釈放を要求して座り込みを行った。
座り込みの参加者は、アル・カイシ氏は「規制と自らの法的な力が及ぶ限りの責務を果たし、公的文書で何度も硝酸アンモニウムの危険性を訴えている」と話した。