
スライマニヤ:金曜日、イラク北東部の都市スライマニヤで数百人がクルド当局に抗議した。当局が汚職と重大な財政危機を引き起こしていると非難してのことだ。
クルド地域政府(KRG)と同地域の与党に対する抗議が先週勃発した。公務員の給与支払いが数ヶ月滞っていたこと、また給与削減に端を発している。
スライマニヤ地方の町村で数日にわたるデモが行われた後、金曜日には数百人が州都地方政府の施設周辺に集まった。
「給料と子供たちの生活のために抗議に来ました。この苦痛にはもううんざりです」と、25歳の公務員であるファティマ・ハッサンさんはAFP特派員に語った。
彼女の周囲の抗議のために集まった群衆は、クルド語で地元当局に向かって一斉に抗議を唱え、汚職を非難した。
デモ隊はビル周辺の広い大通りを封鎖しようとしたが、機動隊がすぐに展開し、催涙ガスを使ってデモ隊を散らそうとした。
クルド自治議会の元議員で、野党のゴラン(変化)運動のメンバーであるピマン・エッツェディン氏によると、金曜日の集会が開始された直後の現地時間午後1時30分(1030 GMT)頃、治安部隊が集会の主催者約12人を拘束したという。
エッツェディン氏の親族がAFP通信に語ったところによると、エッツェディン氏もその後拘束されたという。
イラクのサダム・フセイン大統領を転覆させた2003年の侵攻以前から、北部のクルド人地域は西側諸国の支援を受けて自治区として発展してきた。
フセイン大統領の退陣後、同地域は多国籍エネルギー企業からの投資を呼び込む一方で公共セクターの給与を拡大し、大規模な債務危機を引き起こした。
AFP通信