ハサカ(シリア) AFP通信によると、シリアのクルド人当局は月曜日、一般的な恩赦の一環として、テロ組織ダーイシュに所属していたとして告発されたシリア人囚人50人を釈放した。
シリア北東部にあるクルド人自治区の武装組織「シリア民主軍(SDF)」が運営する刑務所には、数百人の外国人を含む数千人のダーイシュの容疑者が収容されている。
政権は7月、「テロとの闘いに関する法律に従ってシリア人が犯した犯罪と、地域の安全を損なう犯罪に対して 」一般的な恩赦を与えた。
アサーイシュ治安部隊の幹部、レバー・カロ氏はAFPに対し、「恩赦の下、テロ組織ダーイシュに所属していた罪に問われていた50人が月曜日に釈放された」と語った。
これは、恩赦の恩恵を受けると予想される1,000人から1,500人のうち、釈放された2番目のグループである。
同高官によれば、恩赦は「シリア人のみに適用され、外国人は含まれず、手が血で汚れていない者に限定される」とし、「戦闘に参加した者は釈放されない」と強調した。
「今後数ヶ月の間に、他の釈放の波があるだろう 」と彼は言った。
一般的な恩赦は、「5月25日に開催されたシリアの部族と構成員の会議の勧告」に応じて決定された、と7月に発表された政権の声明には書かれている。
AFPのカメラマンは北東部の都市ハサカで、クルド人治安部隊から部族指導者に囚人が引き渡されるのを目撃した。
クルド人が多数を占めるがアラブ系も含まれる自衛隊は、部族指導者の保証を得た後、ダーイシュとの関係が告発されたシリア人数十人をすでに釈放している。
ダーイシュは2014年にシリアの大部分を掌握し、2019年に自衛隊の支援を受けた米国主導の国際連合軍によって敗北するまで、テロ支配を開始した。
それ以来、自治政府はシリア北東部の24の収容所と2つのキャンプ(アル・ホルとロジ)に、3万人の子どもを含む約5万6000人を収容している。
その中には、ダーイシュの戦闘員やその家族、戦闘から逃れた避難民も含まれている。
AFP