
アラブニュース
ジッダ:トルコがリビア東部の司令官ハリファ・ハフタル氏の部隊に直接的な脅迫を行った後の月曜日、リビアでの新たな軍事的対立の恐れが高まった。
トルコは、トリポリを拠点とするリビアの国民合意政府(GNA)の主要な支援者であり、ハフタル氏のリビア国民軍(LNA)は、ロシアの支援を受けてUAEとエジプトをリビアから追放するためにGNAと戦っている。
日曜日にトリポリのトルコ軍を電撃訪問したフルシ・アカル国防相は、「この戦争犯罪者でごろつきのハフタルと彼の支持者がトルコ軍を攻撃しようとする試みがあれば、殺人者ハフタルの部隊はあらゆる場所で正当な攻撃目標とみなされることを知るべきだ」と警告した。
国防相の訪問は、ハフタル氏がリビアからトルコ軍を追い出すよう戦闘員に呼びかけた2日後に行われた。「我々の土地に植民地支配者が存在する限り和平はない」と同氏は述べた。
アカル氏は、GNAとトルコ政府による軍事協力プロジェクトを開始すると見られている。先週、トルコ議会はリビアへの派兵を18か月延長する動議を採択した。
「最新の声明は、ハフタル氏からトルコ軍への最初の脅迫を受けて行われた通例の漠然とした脅迫だ」と、安全保障アナリストのオデッド・バーコウィッツ氏はアラブニュースに語った。
「これは言葉による武力威嚇だ…… 通常よりも少し攻撃的だが、多くの場合これらはLNAへの直接的な脅迫を含まない」
英国に拠点を置く中東政策の研究者カイル・オートン氏は、ハフタル氏が再びリビア全土の支配を企てることを疑う理由はほとんどないと述べた。「しかし、今年初めにトルコにより与えられた痛手を考えると、そうした行動は当面は起こりそうにない」と同氏はアラブニュースに語った。
10月に調印された停戦合意を受けて、GNAとLNAは国連主催の政治対話を行い、長年続いてきたリビアの紛争を終わらせるための来年の選挙に向けて舞台を整えることが期待されている。
トルコはGNAに軍事顧問、高性能無人機、数千人のシリア人傭兵を送り、リビアのチュニジアとの国境にあるアル・ワティヤ地域に大規模な軍事基地を設立した。
この基地は、東地中海で物議を醸しているトルコの石油・ガス掘削作戦に軍事的なバックアップを提供する可能性があると長い間批判されてきた。