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対立組織が選挙計画に合意したことを受け、パレスチナでの選挙実施への期待が高まる

ガザ市のビーチで、ハマスや他のパレスチナの武装勢力による軍事訓練に参加する武装した戦闘員。(AFP通信)
ガザ市のビーチで、ハマスや他のパレスチナの武装勢力による軍事訓練に参加する武装した戦闘員。(AFP通信)
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03 Jan 2021 12:01:39 GMT9
03 Jan 2021 12:01:39 GMT9
  • パレスチナで約15年ぶりに選挙が実施される可能性が高まる中、ハマスとファタハが手を組む

ダウド・クッタブ

アンマン:パレスチナでほぼ15年ぶりとなる選挙が間もなく実施されると期待されており、対立するハマスとファタハが民主的な選挙プロセスを書面で承認したことが大きな後押しとなった。

マフムード・アッバース大統領は、ハマス政治局のイスマーイール・ハニーヤ局長から、ファタハ中央委員会のジブリル・ラジューブ書記官が伝えた書簡を受け取ったと、パレスチナの公式通信社「WAFA」が報じた。

アッバース氏は、「同時に開催される完全な比例代表制の民主的選挙(立法・大統領選挙、国民評議会)を通して分裂を終わらせ、パートナーシップを築き、国民統合を達成させることに関する」書簡の内容を歓迎したと、WAFAは述べた。

同通信社によると、パレスチナの大統領は中央選挙委員会のハンナ・ナシル委員長に対し、会談を開いて選挙令を出すために従うべき手続きを話し合うよう求めた。

対立組織間での書簡の交換は、パレスチナ国内の和平に向けた努力にとって大きな前進となる。

アッバース氏は、パレスチナ内の和解交渉を後援しているエジプトをはじめ、カタール、トルコ、ロシア、ヨルダンに対しても、合意達成に向けた善意の努力に感謝した。

ファタハの56周年の記念式典での発言で、ラジューブ氏は、エジプト、カタール、トルコと接触したとAl-Awdah TVに語った。

「私たちはこれらの国々に対し、国内の問題や議題に私たちを巻きこまないようにと伝えました。エジプトは初めて、ファタハは和解の継続に責任を負わないと述べました。私たちは障害を克服するためにいくつかの措置を講じてきました。イスラエルは和解が実現しないことを望む外的要因の代表となっています」

ラジューブ氏によると、解決されたと思われる問題の1つは、アッバース大統領の立候補を支持するというハマスの合意である。

アッバース氏の上級顧問であるナビル・シャアス氏は、エジプトが双方を結びつけるために積極的な役割を果たしてきたとアラブニュースに語った。

「エジプトにとって、パレスチナの統一は国益になります。安全を確保する助けになるからです」

パレスチナ民族評議会のメンバーであるハマデ・ファラネ氏は、「政治的な意志の結果である限り、選挙日を確定する大統領令は歓迎されるでしょう」と述べた。

釈放された囚人のための訓練プログラムを運営しているハマデ・カマル氏は、ハニーヤ氏の書簡がガザの住人たちの間で繰り返されてきた失望と敗北の感覚を逆転させることを期待していると述べた。

「ガザの住人たちがお腹を空かせて困窮している間は、会議や手紙に何の価値も見いだせません。ガザの住人たちは、現状とその打開策の度重なる失敗にうんざりしています」

ラマッラを拠点とするアナリストで、マサルシンクタンクの責任者であるハニ・アルマスリ氏は、多くの障害はまだ克服されていないと述べた。「これは前向きな動きですが、多くの困難が残っています」

ガザの政治アナリスト、ワエル・マナメ氏は、ハニーヤ氏がアッバース氏に宛てた書簡が、ハマスがガザの分裂を終わらせ、選挙を行うことに全力で取り組んでいるのを示すものであることを願っていると述べた。

「この機会を利用して、分裂を終わらせる必要があります。私たちは大義を傷つけ、パンデミックでさらに悪化した経済状況の中で占領地を放置している分裂にもはやこれ以上耐えられません」

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