
ロンドン: イランによる韓国籍タンカーの拿捕がソウルで怒りを引き起こしており、現地報道機関はこぞって船の解放を求めている。
一方イランでは、月曜にホルムズ海峡でイスラム革命防衛隊(IRGC)がHankuk Chemiを捕獲したことに関し、メディアの間で勝ち誇る声が上がっている。
韓国はイランに船の解放を求め、海軍海賊対策部隊を同地域へ送った。ソウルは火曜、船と船員の解放を確保するため公式な代表団の派遣を計画していると述べた。
イランは船がアラビア湾で公害を引き起こしていたため捕獲したと主張している。しかしテヘランは、厳しい米国の制裁を理由に石油販売で得た資金70億ドルを保留しているとして、ソウルを非難している。
韓国中央日報紙は「彼らを連れ戻せ」と題した社説の中で、5人の韓国人を含む20人の船員が解放されなければならないと述べた。
コリアヘラルド紙は1面で「ソウルはイランに拿捕された韓国籍タンカーの解放を求め、軍を派遣する」という見出しと共に、横に並んだIRGCのスピードボートが写る、船のブリッジから撮影された大きな写真を掲載した。
危機から抜け出す道を見つけようとする韓国の試みは、船の捕獲を大きな成功として自画自賛するイランのニュースウェブサイトのやり方とは著しく異なっている。
テヘランは火曜、支払う義務があると主張している凍結資金と今回の拿捕は関係ないと引き続き主張したが、IRGCとつながりのある報道機関は直接的な関係があることを明示した。
IRGC media Tasnim makes it clear that seizing South Korea tanker is related to frozen funds from oil revenues.
— Farnaz Fassihi (@farnazfassihi) January 5, 2021
headline: "Clean answer to revenue thieves."
subhead: "Seizing ship is good pretext for releasing Iran's revenues in South Korea estimated $8 billion." pic.twitter.com/MEB0ISwS4q
イランのバンダルアバス港に連れてこられた船の写真と動画を公開したタスニム通信は、「収益泥棒に対する公正な対応」という見出しを掲載した。
強硬派新聞のバタン・エムルーズ紙は、「泥棒を捕まえた」という見出しと共に船の写真を1面に掲載した。