
バグダッド:イラク北部のテントで苦しい生活を送るヌールさんは、故郷に帰りたいと願っているが、ジハード支援者として非難されているため、故郷に帰ることができない。彼女は、この主張は土地をめぐる争いを覆い隠すために作られたものだと主張している。
22歳のヌールさんの家族は、隣人や当局が長年の争いをISIL(イスラム国)への所属という非難にすり替えているため、無期限に身動きできなくなることを人権団体が恐れている何百もの家族の1つだ。彼らの状況をさらに悪化させているのは、当局が秋以降、20万人が今も暮らすイラク全土の避難民キャンプを閉鎖するという長期計画を前倒ししたことだ。
ヌールさんの兄は、北部都市モスル近くの故郷を離れ、2014年にジハードに参加した。その年、ISILはイラク領土の3分の1を素早い攻勢で掌握した。
しかし、兄の出発がありがたくない注目を集める前から、一家は地元の有力な首長との間で何年にもわたって対立していた。「彼が所有権を主張する土地を私たちが所有していたので、彼は私たちを恨んでいました」とヌールさんは言う。
「首長は私たちの家族の信用を失墜させようとしました」と彼女は主張し、お茶に入れた砂糖をそわそわした様子でかき混ぜてから一口で飲み干した。
「町で問題が発生するたびに、私の父や兄のせいになりました」と彼女は付け加えた。
国際移住機関などの人権団体やその他の団体は、時には誤ってISILとつながっているという非難に直面している避難民の家族がおり、そのような家族が故郷に送還された場合には暴力的な報復に直面する可能性があると心配している
ヒューマン・ライツ・ウォッチのベルキス・ウィリー氏は、「このような非難のために、少なくとも何百もの家族や特に女性が出身地に帰ることができないことを知っている」と話した。
「ほとんどの場合、非難は噂に基づいており、立証が困難で、部族間の問題や家族間の問題と関連していることが多い」と同氏は述べた。
AFP通信