リーム・ワリード

リヤド：サウジアラビアは、スウェーデンとの貿易・投資関係を強化するため、今年の共同経済行動計画の策定に向けて同国との話し合いを進めている。

アル・エフバリヤによると、最近の協議は、サウジアラビア商工会議所連盟のフセイン・アル・アブドゥルカデル事務局長とペトラ・メナンデル駐サウジアラビア スウェーデン大使の間で行われた。

会談では、貿易・投資関係の見通し、両国のビジネス部門間の協力関係の促進、地域最大のアラブ市場であるサウジアラビアにおけるスウェーデン企業の可能性などが話し合われた。

今回の新たな経済行動計画には、サウジアラビア・スウェーデン合同ビジネス協議会の会合開催や、専門的な貿易代表団による訪問も含まれている。

さらに、この計画の中では、中小企業、新規事業、技術革新、健康、再生可能エネルギー、テクノロジー等の領域におけるビジネスチャンスとパートナーシップが促進されていく見込みだ。

また、この計画では、両国において実現可能な投資の機会にも焦点を当てる予定とのことだ。

今回の二国間の協議は、サウジアラビアのスウェーデンからの輸入が2021年に54億5000万サウジアラビア・リヤル（国連商品貿易統計データベースによる/約1938億円）に達したことを受けて行われた。サウジアラビアからスウェーデンへの同年の輸出は、4億1,600万サウジアラビア・リヤル（約148億円）となっている。

昨年のドバイ国際博覧会の際にも、2日間にわたって開催されたサウジアラビアとスウェーデンの共同イベントにより、両国における投資の機会が注目されていた。

一連のパネルディスカッションでは、両国の通商関係を強化する方法が検討された。

「サウジアラビアは、スウェーデン企業が我が国に投資すること、および特に持続可能性、スマートシティ、製造業、電子商取引や情報技術などの分野において、我が国の「ビジョン 2030」が提供するチャンスや取り組みを活用することを歓迎し、またそうした活動を積極的に受け入れていきます」と、ドバイ博覧会での共同イベントの開会の辞で、サウジアラビア・パビリオンのフセイン・ハンバザザ長官は述べている。

こうした流れの中、サウジアラビアとフィンランドは、同じく昨年に両国間の19億サウジアラビア・リヤル（約676億円）にのぼる貿易関係を強化するため、新しい二国間組織を設立することに合意した。 

サウジアラビア商工会議所連盟とフィンランド商工会議所の代表者がヘルシンキで覚書に署名し、サウジアラビア・フィンランド合同ビジネス協議会を設立する運びとなった。 

サウジ通信社によると、この新組織は、経済協力の新しい分野の開拓、およびサウジアラビアとフィンランドのビジネスセクター間の連携促進に力を入れていくとのことである。

商工会議所連盟はまた、フィンランドの政府組織「ビジネスフィンランド」とも覚書を締結し、特に技術、デジタル化、エネルギー、循環型経済、鉱業、輸送・物流サービス、ヘルスケア、水の各分野における二国間の貿易と投資の資金提供と促進に向けた活動も行っていく体制を整えている。