• ネタニヤフ氏の訪問を受けて町で抗議が引き起こり、警察が10人を逮捕した

ダウド・クッタブ

アンマン：イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、彼自身の政治家としての立場を守るため、皮肉なことにアラブ系住人からの投票を求めたとして非難された。

ネタニヤフ氏が水曜日にイスラエル最大のアラブの町ナザレを突然訪問したことを受け、同氏はアラブ人の「善良な性質」を利用しているという主張がなされた。

訪問中、ネタニヤフ氏はナザレスのアリ・サラム市長に挨拶し、3月下旬に予定されているクネセトの選挙において、同氏がリクード党の候補者リストの中で当選確実であることを約束した。

同氏はまた、イスラエルのパレスチナ市民の間で高まる懸念を引き起こしている犯罪的暴力を防ぐため、予算支出を増やし、法律を強化すると約束した。

ネタニヤフ氏の訪問を受けて町で抗議が引き起こり、警察が10人を逮捕した。

ハイファに本拠を置く国際協議センターの所長であるワディ・アブ・ナッサー氏は、イスラエルの指導者は「手品師であり、彼の最新の賞はアラブ人社会です」とアラブニュースに語った。

同氏は次のように付け加えた。「ネタニヤフ氏は選挙でライバル候補との苦しい闘いに直面しているため、アラブ人を含むすべての人の投票を必要としています。このような状況はこの数年で初めてです。しかし、彼は政治の手品師であり、いかなる人種からも頼りにされることはありません」

ジョイントリストアラブ同盟（the Joint List Arab alliance）のリーダーであるアイマン・オデ氏は、イスラエルの首相はアラブ人社会が物忘れをすると思っていると述べた。

「アラブ人社会の利益が満たされることを保証する唯一の方法は、平和、平等、民主主義、社会正義のために名誉と尊厳をもって闘っているアラブ市民とそのユダヤ人パートナーの統一された声を通じてなされます」

ツイートの中で、オデ氏はまた、ネタニヤフ氏がアラブ系イスラエル人を仲間割れさせようとしていると非難している。

同氏は警察と抗議者の衝突に言及し、「もしこれがあなたの和解の試みであるなら、家にいた方がいいです」と述べた。

ネタニヤフ氏は訪問中、同氏がイスラエルでのアラブ人の投票に反対したとされる、2015年のアラブ人が「集団で投票に来ている」という発言に言及した。

「皆さんは私の言いたかったことを誤解しています」と同氏は述べた。 「私はアラブ人の投票に反対していません。アラブ人が大勢ジョイントリストに投票していると言っただけです」

ネタニヤフ氏はまた、ユダヤ人とアラブ人は「ドバイの街で一緒に踊っているのだから、イスラエルでも協力しましょう」と述べた。

このイスラエルの首相は、イスラエルとアラブ4カ国との間の国交正常化合意に反対したとして、ジョイントリストを非難した。

ナザレに拠点を置く弁護士のボトラス・マンスール氏は、 イスラエルの首相はアラブ人の善良さを利用しているとアラブニュースに語った。

「ネタニヤフ氏は自身がアラブ諸国と結んだ合意を利用しており、またアラブ人がベニー・ガンツ氏に失望し、シオニストがいなくなった事実を使用し、自身がその代わりとなる有力な候補として申し出ようとしています。ジョイントリストは分裂しており、ネタニヤフ氏はそれを利用して侵入しています」

前回の選挙でジョイントリストは15議席を獲得したが、次回の選挙ではさらに10議席を獲得する見込みだ。