
アルジェ:アルジェリア東部で、手製の爆弾により民間人5人が死亡し、3人が負傷したと防衛相が発表した。今回の攻撃は、近年の民間人を対象にした攻撃の中で最悪のものとなった。
防衛相の声明によると、テベッサ地方で車が通り過ぎたときに道路脇の爆弾が爆発したという。
「テベッサ県テリジャン地区近くのウェッド・ケニグ・ルム(Oueid Khenig-Roum)で車が通りかかった際に手製の爆弾が爆発し、5人の市民が死亡し、3人が負傷した」と同相は発表した。
攻撃の詳細は明らかにされていない。
また同じ声明で、隣接するケンチェラ地方で軍隊が武装集団の1人を殺害したことが発表された。しかし、この2つの事件が関連しているかどうかはすぐには明らかになっていない。
「ケンチェラ県のウェッド・ブーデハーン…で待ち伏せ攻撃があり、人民国軍の分遣隊が…危険なテロリストを1人射殺した」と同声明で発表された。
防衛相によると、作戦中に無線送信機だけでなく、機関銃や弾薬、携帯電話などが回収されたという。また、同相は、作戦が依然として進行中であると付け加えた。
アルジェリア当局は、1990年初頭から同国で活動している武装過激派を 「テロリスト」 と呼んでいる。
1992年から2002年にかけて、複数の過激派や武装組織との内戦が行われ、推定で20万人の死者が出た。
2005年の 「平和と国民和解のための憲章」 により、この紛争から心機一転出直すことになっていたが、武装集団は散発的な軍事活動を続けている。
今月初め、同相は、同国西部での別々の衝突で、2日間にわたって6人の過激派と3人のアルジェリア人兵士が死亡したと発表した。
12月には、アルジェ東部のジジェル地方で起きた衝突で、陸軍の軍曹1人と過激派と疑われる3人が死亡した。後に軍は「危険なテロリスト」を捕らえたと発表した。
また、政府系メディアは昨年末、アルカイダ指導者の死亡を受けて計画されていた、「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ (AQIM)」 による再配置計画を軍が阻止したと伝えた。
AQIMのアブデルマレク・ドルクデル指導者は、6月にマリ北部でフランス軍によって殺害された。しかし、11月には、AQIMの著名な古参兵でアルジェリア国籍のアブ・ウバイダ・ユスフ・アル・アナビ氏が交代して指導者になった。
今月に入って発表された集計によると、昨年1年間でアルジェリア軍の作戦中に過激派武装集団21人が殺害され、9人が拘束され、7人が投降したという。