Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イランが監視機関に「不必要な」核の詳細情報を公表しないように依頼

イランが監視機関に「不必要な」核の詳細情報を公表しないように依頼

木曜、IAEAはイランがウラン金属を製造するための設備を設置し始めたことを知らせてきたと述べた。(資料写真/AFP)
木曜、IAEAはイランがウラン金属を製造するための設備を設置し始めたことを知らせてきたと述べた。(資料写真/AFP)
Short Url:
17 Jan 2021 09:01:43 GMT9
17 Jan 2021 09:01:43 GMT9

テヘラン、イラン:イランが国連の核監視機関に対し、テヘランの核プログラムに関する「不必要な」詳細情報の公表は避けるように強く要請した。国営テレビが日曜に報じた。その前日、ドイツ、フランス、イギリスが、テヘランにはウラン金属の開発に対する「信頼に足る民生利用」がないと述べていた。

この報道は、イランの核担当部門の声明を引用して報じられた。声明は、混乱を招く可能性があるとして、国際原子力機関(IAEA)に対しイランの核プログラムに関する詳細情報の公表を避けるように依頼した。

「国際原子力機関が不必要な詳細情報の提供を避け」、国際社会に「誤解の元を作るのを防ぐことが期待される」と、声明は述べる。それ以上の詳細については触れなかった。

土曜、ドイツ、フランス、イギリスはイランに対し、ウラン金属の開発計画から手を引くように強く求め、そのような活動を世界の大国と交わした2015年の核合意への「最新の計画された違反」と呼んだ。同合意の目標は、イランが核爆弾を開発するのを阻止することである。イランは開発するつもりはないと主張している。

「イランにはウラン金属の信頼に足る民生利用がない」と、3ヶ国は共同声明で述べた。

「ウラン金属の製造は、重大な軍事的含意を持つ可能性がある」

IAEAは木曜、イランがウラン金属の製造のための設備を設置し始めたことを知らせてきたと述べた。同機関は、テヘランが「改善された種類の燃料を設計するという宣言済の目標」の一部であるとする、ウラン金属製造の研究開発を実施する計画を維持していると言う。

イランは日曜、欧州の声明に反応し、イランは約20年前に国連の核監視機関に対してウラン金属の「平和的かつ協定に従った」製造の計画を通知しているとした。また、2年前に同機関に対し、ケイ素化合物先進燃料の製造計画に関する最新の情報を提供したとも述べた。

声明は、ウラン金属はケイ化ウランの製造における「中間生成物」であると指摘した。ケイ化ウランは核反応炉で使用される燃料で、イランが現在製造している酸化ウランをベースとする燃料よりも安全でパワー能力もある。

欧州の3ヶ国は米国、ロシア、中国と共に、ウラン金属の研究と製造を禁じる2015年核合意をイランと締結した。

2018年、ドナルド・トランプ大統領がイランの核合意から米国を離脱させた。この合意の中でテヘランは、経済制裁の解除と引き換えにウラン濃縮を制限することに同意していた。その後、米国が制裁を強化したことを受け、イランは徐々に、そして公に、核開発に関する協定の制限を放棄してきた。

オバマ政権時代に協定が締結された際は副大統領だったジョー・バイデン次期大統領は、米国が協定に復帰することを願っていると述べている。

特に人気
オススメ

return to top

<