
ドバイ:ドバイ当局は、ファイザー・ビオンテック社のコロナウイルスワクチンの世界的な納入が一時的に遅れているため、今後ワクチン接種の展開を遅らせると公表した。
アラブ首長国連邦は、中国のシノファーム社や米国の製薬会社ファイザー社及びそのドイツのパートナー、ビオンテック社などのワクチンを承認後、昨年12月に大量接種を開始している。
保健当局者によると、アラブ首長国連邦(UAE)の人口約1,000万人のうち、すでに200万人以上にワクチン接種を終えており、これは世界でも有数の高い接種率となっている。
土曜日、ドバイ保健局は予防接種の規模を縮小すると公表したが、これはファイザーが1月中旬に、ベルギーの主要工場での作業遅れを受け、最大1ヶ月間の出荷遅延を発表したことを受けた措置である。
「DHAは新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のファイザー-ビオンテック社ワクチンの初回投与の再スケジュールに取り組んでいる」とツイッターに投稿されている。
DHA is working on rescheduling the 1st dose of the COVID-19 Pfizer-BioNTech vaccine. Kindly note that the manufacturer has announced the expansion of the vaccine production capacity, which has temporarily affected several countries globally. pic.twitter.com/o3Bknk39uU
— هيئة الصحة بدبي (@DHA_Dubai) January 23, 2021
「ファイザー、ビオンテック連合はワクチン生産能力の増強を発表しているが、世界の数カ国に現在一時的に影響が出ている」
しかし、2回目のワクチン接種を予定している人は、予定通り接種する方針が示されている。
他の観光地がパンデミックを制御するために厳しい入国制限を課しているにもかかわらず、ドバイは、新規症例数の激増も構わず、昨年7月には旅行客の入国を再開している。
しかし、そうした大胆な行動を採用していたアラブ首長国連邦も、先週にはエンターテイメントの開催抑制に舵を切り、また、新年以来、新型コロナウイルス感染症(Covid-19 )の新規症例数が激増したことを受けて、病院での不要不急の手術を中断した。
週末にかけて、更に厳しい健康ガイドラインを発行し、懇親会が許可される人数を200人から10人に削減し、レストランやカフェにテーブル間の間隔を2メートルから3メートルに拡大するように命じた。
マスクの着用や社会的距離の確保は既に実施されている一方で、観光業に経済的に大きく依存するドバイでは、レストランやホテル、メガモールの営業は禁止されていない。
アラブ首長国連邦(UAE)では土曜日、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の新規症例数3,566件を記録し、12日連続で過去最高を記録した。これまでに27万4,000人以上が感染、その内783人の死亡が確認されている。
AFP