
ジュネーブ:シリア政府、野党、市民社会の代表団は月曜日、ジュネーブで戦争により荒廃したシリアの憲法を改正するための新しい会議を始めた。
このいわゆる「憲法委員会」の第5回会合は、国連のシリア担当特使であるゲイル・ペダーセン氏が国連安全保障理事会に対し、多くの問題が1年以上議論されてきたこと、そして、同委員会が「会議をさらに組織的に、焦点を絞ったもの」に実現する時期が来ていると語った数日後に開催された。
シリアでは10年近くにわたる紛争で50万人以上が死亡している。また、紛争前のシリアの人口の半分にあたる2300万人が避難民となっており、その中には主にシリアの近隣諸国からの500万人以上の難民が含まれている。
ペダーセン氏は先週、「同委員会は憲法改正を『準備』 から義務化されている 『起草』への移行を始めていく必要があると考えています」と述べた。
米国といくつかの西側同盟国は、シリアのバッシャール・アサド大統領に対し、今年の大統領選挙実施までの時間を無駄にし、国連安全保障理事会が求める国連監視下の投票を避けるために、新憲法の起草を意図的に遅らせていると非難した。
シリアの選挙法によると、大統領選挙は4月16日から5月16日の間に予定されており、アサド氏の7年の任期が満了する少なくとも90日前に行われることになる。アサド氏は2000年から政権を握っている。
2018年1月にロシアが主催したシリア和平会議では、150人からなる新憲法起草委員会の設置が合意され、2019年9月まで続いた。45人から成る「スモールボディ(Small Body)」として知られる同委員会が、月曜日からジュネーブで会議を始めた。
月曜日の会議には各代表団から15人が参加し、会議は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ対策が講じられる中で行われた。
AP通信