
Mohammed Abu Zaid
カイロ:エジプトはアラブ諸国の結束強化とパレスチナ人の権利保護に向け、2月8日のアラブ連盟の会合を主導する見通しだ。
エジプトのサーハメ・シュクリ外相と訪問中のSusanna Terstal EU特別代表によるイスラエル・パレスチナ和平交渉再開に関する今週の協議に続き、アラブ諸国の緊急外相会議が開催される。
協議後、シュクリ外相はパレスチナ問題に対するあらゆるレベルでのヨーロッパの継続的支援について信頼を表明した。
米国のバイデン大統領のパレスチナ政策見直しを見据え、今回のアラブ連盟の会議では米国政府との関係についても協議する予定だ。
トランプ政権時代、ヨルダン川西岸のかなりのエリアをイスラエルが併合することを米国が承認したことで、米国とパレスチナの関係は最悪の状態になった。
パレスチナとイスラエルの双方に和平交渉への復帰を促す国際社会の努力は今も続けられている。
アラブ連盟のホサム・ザキ事務局次長によれば、今回の緊急会議はヨルダンの要請によりエジプトで開催される。
今回の会議では中東地域の最近の動きを受けてアラブの結束強化を目指すほか、ザキ氏によれば、アラブの安全と「パレスチナ問題に関する原則」にも焦点が当てられる。
アラブ連盟の関係者によれば、今回の会議では中東和平プロセスについて協議するとともに、サウジアラビアのアルウラで行われた首脳会議の成果とパレスチナ問題への影響についてもとりあげるという。
EU特別代表との協議の中で、エジプトのシュクリ外相は、「エジプトは東エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立を保証するかたちで、パレスチナとイスラエルの双方が二国家共存に基づく公正かつ包括的な解決に向かう、本格的で建設的な交渉を行えるよう好ましい環境の構築に努めている」と述べた。
エジプト外務省のAhmed Hafez報道官は、シュクリ外相は中東和平の合意に向けたエジプトの外交努力について説明したと発表した。
Terstal EU特別代表は各当事者との協議の内容とパレスチナ・イスラエル間の交渉再開についてのEUの見方をシュクリ外相に伝えた。
そして、中東和平プロセスへのエジプトの支援を評価し、今後も協議を継続し協力していきたいとの意向を示した。