
ベイルート : 報道によると日曜日、シリア人一人が死亡、四人が負傷した。北東部の都市で、クルド人治安部隊が、体制寄りのデモ参加者に対して発砲した後のことだった。
クルド人部隊が、ハサカ市で近隣の包囲作戦に抗議するデモ参加者に対して発砲した、と体制寄りの通信社 SANA は報じた。
この地域は、安全保障区画として知られ、体制側の部隊が統治している。
集会のビデオによると、雨の日、数十人の男が、頭上に火をかざしながら道に集まっているのが見て取れた。男たちは、シリアの指導者バッシャール・アサドについて、「我らの魂を、血を、バッシャール、あなたに捧げます」と謳い始めた。
同都市の検問所の治安部隊が非難を浴びている、とクルド人運営の通信社、ハワール (Hawar) は報じた。成員は、この非難への対応を迫られている。
この戦闘によって、体制の治安部隊の一員が死亡した、と通信社は報じた。
双方の治安部隊が存在する市内では、別々の言い分が即座に和解するはずはなく、あるいは独自に検証することも不可能だった。
クルド人は、シリア最大の少数民族であるが、2011 年の内戦勃発以来、シリア北部に半自律的な飛び領土を作りだしている。この地区では、自分たち独自で自治を行って、国家の石油資源のほとんどを統制している。
ハサカおよびカーミシュリー両市では、彼らは、空港近くや近隣の安全地帯に存在する体制部隊と共同統治している。
両市には、相当数のクルド人がいる。
双方には緊張が時々走るが、そこで存在感と統治をより示すのはクルド人部隊である。
ここ数週間、クルド人部隊は、ハサカでは、体制に属する近隣への包囲攻撃を行った。カーミシュリーでは、その程度はやや軽いものであった。
ハサカにおいては、クルド人部隊は、体制の統治する地区に小麦粉が供給されないようにして、先週パン製造所は閉店を余儀なくされた。
燃料や水も、近隣に設置された検問所を通過できないようにしている。
緊張の最中、双方はお互いの支援者および安全保障の成員に対する差し押さえ活動を実施している。
クルド人部隊からの中間コメントはなかった。
しかし、彼らは、体制が統治する北西部のアレッポ県において、クルド人支配の近隣地区への包囲攻撃を実施して苦しめた体制軍に対抗している、とクルド人当局者はかつて話していた。
クルド人部隊は、アメリカ主導の連合の支援を受けている。部隊は連合と共に、シリアでダーシュと戦火を交え、2019 年に終結した軍事活動において、国家の大部分において、シリアの領土統治に終止符を打った。
アメリカ主導の連合は、シリアのクルド人統治地区に、いまだに部隊を保持している。過激派の残党を排除する努力を共同で続けて行く、と述べている。
米国軍の存在は、クルド人と体制部隊の間の緊張の、別の理由となっている。ロシアは、シリア北東部の巡回を行っており、シリア体制を支援する主要国であるが、クルド人部隊と政府の間を調停を行った。
政府部隊はひと月にわたり、アレッポ北部におけるクルド人地区を包囲して、食料や医薬品の供給を妨げている、とイギリスに拠点を置くシリア人権監視団は発表した。
また日曜日には、トルコの保有する北部シリアで別々の事故が二件発生し、その車両爆発によって、少なくとも 12 人が死亡した。そのうち 7 人が民間人であった。
アアザーズンの街の文化施設近くの一件目の攻撃では、7 人の民間人が死亡し、その中には少女がいた、と監視団は発表した。
二件目の事故においては、アル=バーブの街のそばで、アンカラ寄りの反政府活動によって有人検問所が車両爆弾の標的とされ、5 人の兵士が死亡した、と監視団は加えた