
チャーリー・ピーターズ
ロンドン:シリア北西部の1週間に及ぶ大洪水により、約120の学校が損壊し、難民キャンプのテントが押し流された。
国連人道問題調整事務所によると、2万1000人以上の子供たちと980人以上の学校関係職員が洪水に被災しているが、多くの地域が今もアクセス不能であるため、全体の被害状況については現在のところまだ不明であるという。
シリア北西部には学齢期の子供たちが200万人以上いるが、その約半数は戦争による国内避難民であり、この地域の教育システムは極度に逼迫している。
「シリア北西部で最も基本として必要なのは、子供たちが紛争から立ち直るのを支援しようとする政治的な意志です」と、非営利組織「セーブ・ザ・チルドレン」の唱道・活動担当責任者であるアムジャド・ヤミン氏はアラブニュースに語った。
「教育にもっと資金を充てるという簡単な方法はあります。教育資金は明らかに不足しており、要求の75%が満たされていません。しかし、インフラに資金を投資しなければならないという問題もあります。シリア北部には、そこに住む人々を十分に収容できるだけの建物がないのです」と彼は言った。
「我々は、建物に住む家族をテントに移動させてそこを学校として使うか、学校をテントで開設するかの選択を何度も迫られますが、どちらも解決策にはなりません。インフラへの本格的な投資がなされなければ、毎年冬になると同じサイクルを繰り返すことになります」と彼は付け加えた。
「シリア北西部では人道的アクセスをもっと必要としています。400万の人々がこれに依存していますが、国連安全保障理事会は、人道支援で国境を超えることを1回しか許可していません。我々はこの制限を取り除く必要があります。慈善団体にできる多くのことを、これが遮断しています。奉仕活動にアクセスできるよう資金投入を改善する必要があります」
シリア北西部のアフリン地方の豪雨により、ここ数日で数十のテントが押し流された。
国連のシリア担当人道問題調整官補佐のマーク・カッツ氏は先週、「最近の洪水がシリア北西部のキャンプで暮らす難民の人々に及ぼしている壊滅的な影響について、深く憂慮しています」と述べた。
「この地域の1万人の人々は、内戦により昨年避難したばかりで、その多くは未だに道路脇のオリーブの木の下で暮らしています。これらの人々全員を収容するにはキャンプが足りていないからです。国際社会の反応は、危機の規模に見合うものではありません」と彼は付け加えた。