
テヘラン:ハサン・ロウハニは水曜日に、世界の大国とのイランの核合意における変更排除し、合意の条件を広げて地域の国々を含める要求を退けた。
アメリカ大統領のジョー・バイデンは、ドナルド・トランプが脱退した合意に復帰することへの支持を表明した。しかし、イラン政府が最初に完全な遵守を再開し、核問題を超えた合意をも視野に入れるべきだと主張した。
イランの地域上の主要なライバルであるサウジアラビアも、合意に関わる将来的な交渉での役割を要求した。
「JCPOAのどの条項も変わらない。これをわきまえておきなさい。そしてどの国もJCPOAに加わらないのだ」ロウハニは、テレビ放送された閣僚会議で、合意の公式名称である包括的共同行動会議を用いて発言した。
「これは合意である。参加したい人は誰もが遵守しなければならない。そうしないなら、勝手にすれば良い」とロウハニは発言した。
トランプは2018年に、アメリカをJCPOAから脱退させ、イランに重大な制裁を課し、このイスラム共和国への「最大限の重圧」をかける政策を維持した。
イランは1年後、合意における、核に関する主要な約束の大半について、遵守するのを徐々に取りやめることで応答した。約束のもとでは、核計画を縮小することに対して経済的援助が約束されていた。
外務大臣のMohammad Javad Zarifは月曜に、アメリカ政府とイラン政府の両方が同時に合意に復帰するのをヨーロッパ連合が調整するよう求めた。どちらが先に行動するか外交的に膠着している状態を受けてのことである。
EU外交政策の長であるジョセップ・ボレルが、ロシアや中国のみならずイギリス、フランス、ドイツを含めて行われた2015年の合意を統括した者として、調整をするべきだとZarifは発言した。
しかしアメリカ国務省のスポークスマンであるNed Priceは、そのような提案を受け入れるにはまだ早すぎると発言し、イラン政府に対し、まずは合意に復帰するよう要求することを繰り返した。
AFP