
カイロ:エジプトは火曜日、パレスチナ間和解に向けた協議を主催中に、イスラエルにより封鎖されていたガザ地区への国境検問所を「無期限に」開放した、と治安当局筋が言った。
「これはいつもの、普通の開放ではありません。ラファフとの国境検問所が無期限で開放されるのは、ここ何年もの中でも初めてです、」と情報元がAFP通信に伝えた。
「以前の開放は一度に3,4日だけだった、」と同氏は述べている。
200万人のパレスチナ人が生活し、更にその半数は法定貧困レベル以下で暮らす、人口密度の高い飛び地であるガザにとって、ラファフはイスラエルに規制されていない外の世界に通じる唯一の通り道である。
火曜日にエジプトへ渡りながら、ガザの住民が苦しさと安堵の混じった声を吐露した。
「検問所が開くまで6か月間待ち続けていました…何度も繰り返された閉鎖で私の1学期分の勉強が犠牲になりました。これで本当に開いたままだと願いたいです、」と19歳の大学生、Ibrahim Al-Shanti氏がAP通信に語った。
50歳のYasser Zanoun氏は、COVID-19の流行により輪をかけて加速した、貧困に陥ったガザの治安悪化のために、政治主導者達に常設開放の取り付けを交渉するよう求めた。
「検問所は1日24時間、通年開放されていなければなりません。非常に悲惨な人道的事件が多いのです、」とZanoun氏は言う。
開放は、2006年以来西岸とガザ地区で初めて行われる選挙の整備に向けて、カイロで行われていたパレスチナ派閥間の協議の二日目に起きた。
イスラム教徒運動のハマースが最後の投票でマフムード・アッバース大統領のファタハ派が認めない、予期しなかった地滑りのような勝利を起こしたことで、翌年は血まみれの衝突とパレスチナ統治の分裂に至った。それ以来エジプトはラファフとの通路を断続的に閉鎖してきたのだ。
2007年以来ファタフがパレスチナ権力としてイスラエルに占拠された西岸を運営し、ハマースがガザ地区での権力を握ってきた。それは、イスラエルが海岸の飛び地であるガザに壊滅的な封鎖を課した年である。
AFP通信