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核外交への「機会を失いつつある」イラン : ヨーロッパ諸国

イランは金属ウランの製造を開始した。これは、 2015 年の協定で提示された制限に新たに違反するものだ、と国連の核監視機関は水曜日発表した。( 記録、AFP)
イランは金属ウランの製造を開始した。これは、 2015 年の協定で提示された制限に新たに違反するものだ、と国連の核監視機関は水曜日発表した。( 記録、AFP)
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13 Feb 2021 01:02:48 GMT9
13 Feb 2021 01:02:48 GMT9
  • イランは、JCPOA の目的を完全に実現する新たな外交への機会を失いつつある」、とヨーロッパの 3 ヵ国が発表した。
  • イランは金属ウランの製造を開始した。これは、2015 年の協定で提示された制限に新たに違反するものだ、と国連の核監視機関は発表した。

パリ : イランは、2015 年の協定を完全に実現する機会を失う危険を冒している。この協定は、核計画に制限を設ける代わりに、制裁を軽減するというものだが、金属ウランの製造を開始したことで、新たに合意に反することとなった、とヨーロッパ諸国は金曜日発表した。

テヘランの核への野心に対する 2015 年の包括的共同行動計画 (JCPOA) が、ジョー・バイデン米国大統領政権の下での新たな話し合いを通じて復活するかもしれない、という希望が見えている。前任のドナルド・トランプが、2018 年同協定から手を引いて以来のことだ。

しかし現在、「イランは、違反を重ねることで、JCPOA の目的を完全に実現する新たな外交への機会を失いつつある」、とイギリス、フランス、そしてドイツは声明で発表した。

イランは金属ウランの製造を開始しており、これは、テヘランによる核兵器の入手を確実に不可能とすることを目的とする、2015 年の協定で提示された制限に新たに違反するものだ、と国連の核監視機関は水曜日発表した。

「イランには、こうした行為を正当化する、信頼できる文民上の理由がない、ということを我々は改めて繰り返します。この行為は、核兵器開発における重要な段階なのです」、と三ヵ国は声明で発表した。

声明によれば、核協定の下、イランは 15 年間金属ウランの製造、入手をしないことを約束した。

「我々は、イランが遅滞なくこうした行為を停止し、核計画において協定違反となるいかなる段階にも踏み出さないよう、強く要請します」、と声明で発表した。

核協定は、テヘランは核兵器を得ようとしないとする保護条項の代わりに、イランに対する国際的制裁の段階的解除を行うことを目的としていた。

しかし、米国が手を引いて以来、協定は基本的に危機に瀕していた。テヘランは報復として、協定違反をして核作業を強化した。

今年、アメリカが話し合いのテーブルに戻る可能性は限定的でしかない、とアナリストは話した。

バイデン政権は、待ちきれずに足早に動くが、今年後半のイラン大統領選で強硬派が勝利する可能性も、漠然としてはいるがやはり大きい。

しかし、前進のためには、外交には細心の注意が必要とされるだろう。米国が協定に戻る前に、イランが協定を完全に遵守することをホワイトハウスが主張する一方、テヘランは前提条件を設けないことを要求している。

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