
アラブニュース
アンカラ:土曜日、人権侵害を暴露した人権活動家の国会議員に2年半の懲役刑が言い渡されたことを受け、エルドアン政権は広い範囲からの非難に直面した。
トルコの高等裁判所は、国民民主主義党 (HDP) のオメル・ファルク・ゲルゲルリオル氏に対するこの判決を支持した。トルコ政府は、同氏を非合法のクルディスタン労働者党(PKK)とつながりがあるとして告発していた。
ゲルゲルリオル氏は、クルド紛争と和平プロセスの崩壊に関するニュースをリツイートしたことにより、「テロリストのプロパガンダを行った」罪で有罪判決を受けた。アムネスティ・インターナショナルのトルコ活動担当・ミレナ・ブユム氏は、ソーシャルメディアへの投稿に対する同氏の有罪判決は「彼を黙らせようとしていることの証し」とアラブニュースに語った。
「高等裁判所の裁判官の反対意見の程度がこの懸念を裏付けています」と、同氏は述べた。「人権侵害の申し立てを強く行ったからといって、誰も司法上の嫌がらせを受けるべきではありません」
ゲルゲルリオル氏は昨年12月、トルコ全土で女性の被疑者や被拘禁者が、警察から裸にされての屈辱的な身体検査を受けたと報告した。同氏の主張は、警察の手による組織的な性暴力の経験を述べた何千人もの受刑者によって支持された。しかし、スレイマン・ソイル内務大臣はそれを否定し、同議員を 「テロリスト」であると非難した。
ゲルゲルリオル氏は医師でもあるが、大統領令によって医師の職を解雇された。同氏の息子であるサリ氏は次のようにアラブニュースに語った。「数年前に父が医師を解雇された後、彼は通りの真ん中で父をテロリストだと主張する人に殴られました。父の顔にできた大きなあざをよく覚えています。彼はとても冷静でしたが、私はそうではなかったです。父は間違ったことはしていないと皆に説明しています」
現政権は、支援を必要としている人々に手を差し伸べるのではなく、「権力を強化するために、国を手段として利用」し、反対意見を犯罪化している、とサリ氏は語った。「私たちは、アルメニア人であろうとクルド人であろうと、社会のあらゆる弱者層の人たちとコミュニケーションをとる必要があります。それは、社会の深い溝を修復するためで、絶対に必要なことです」