
クリストファー・ハミル・スチュワート
ロンドン:新たな報告書によると、シリア難民の4分の3以上が、10年続く国の紛争によって引き起こされた深刻なメンタルヘルスの問題に苦しんでいる可能性があるという。
英国の慈善団体「シリア・リリーフ」は、レバノン、トルコ、シリアのイドリブ県に住む数百人の難民を対象に調査を行い、84%の人が心的外傷後ストレス障害(PTSD)の主要な15の症状のうち、少なくとも7つの症状を抱えていることが分かった。
深い心の傷となるような出来事を見たり経験したりすることによって通常引き起こされるPTSDに苦しむ人々は、パニック発作や不安などの様々な症状を経験し、うつ病などの他のメンタルヘルスの問題が伴うことがしばしばだ。
PTSDの発生率が極めて高いにもかかわらず、多くの難民にとって、専門的な医療支援を得ることは不可能ではないにせよ、困難であると、シリア・リリーフは語った。
レバノンにいる難民のうち、何らかのメンタルヘルスの支援が利用できると考えているのはわずか15%で、イドリブに国内避難しているシリア人の場合、その数字はわずか1%にまで落ち込む。
調査回答者の1人、アフメドは、政府の空爆を受け、救出されるまでの12時間、破壊された建物の中に閉じ込められた。
「埃と暗闇しか見えませんでした。私たちはシリア民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)に解放してもらうまでの12時間、寒さの中、瓦礫の下で身動きが取れない状態でした」と、彼は述べた。
「私たちが目にしたことは、描写できません。航空機の音はあまりにも恐ろしく、私は今も、そしてこれからも、100年経ったとしても、あの音に怯えることでしょう。私は恐怖に取りつかれてしまいました」と、彼は付け加えた。
“私は医療支援を受けた一方、心理的には誰も私のケアをしてくれませんでした。私のような人や、あるいは私よりもひどい精神状態にある人のためのメンタルヘルスの支援が、あるのかどうかもわかりません」。
報告書の執筆者であり、シリア・リリーフの広報責任者でもあるチャールズ・ローリイ氏は、アラブニュースに対し、次のように語った:「メンタルヘルスに対する態度を変える必要があります。壊れた建物や遺体など、目に見える被害を直す必要性に目を向けるのは非常に簡単ですが、私たちは目に見えない傷も治す必要があります」。
同氏とシリア・リリーフのチームは、国際社会に対し、「紛争や災害の犠牲者となった人々に必ず生じる心理社会的ニーズを満たす資金を確保する」よう、強く求めている。
何百万人ものシリア難民に与える紛争のメンタルヘルスの影響は、戦争そのものよりも長く続く危険性があると、ローリイ氏は述べた。
「私が話を聞いたある女性は、自宅への空爆で夫が殺されるのを目撃し、4ヶ月後には3人の子どものうち2人を別の空爆で失いました。これは6年前のことです。メンタルヘルスの専門家の支援なしに、どうやって立ち直れというのでしょう?」と彼は付け加えた。
「私が話をした人の中には、シリアや紛争が起きている地域には5年、7年、あるいは10年も入っていない人もいますが、それぞれの経験から生じるトラウマの症状は癒えていません」。
1200万人近くのシリア人が難民か国内避難民であり、紛争前の人口の半数以上となっている。
紛争は2011年、民主化抗議運動がアサド体制の残忍な攻撃に遭ったことから始まった。