
ナジア・フーサリ
ベイルート:2日夜、ベイルート南部で銃撃戦があった。ラフィーク・ハリーリー元首相殺害で有罪となった男を逮捕しようとするレバノンの治安部隊に対し、ヒズボラが応戦した模様だ。
ソーシャルメディア上の情報によると、治安部隊は、レバノン特別法廷の要請でレバノン政府が指名手配しているサリム・アイヤシュ(57歳)の潜伏先と見られる住居を捜索しようとしていた。だがヒズボラの戦闘員が攻撃を開始し、治安部隊を取り囲んだ上で、隊員を拘束して車両を奪った。
一般人が撮影したSNS上の映像には、「やつらを攻撃して武器を奪え」と叫ぶヒズボラ戦闘員が銃撃を受ける様子が映っている。
ヒズボラと親交のある1人の活動家は「治安部隊は、確かにある犯罪で告訴されている容疑者の逮捕を試みた。だがヒズボラとの衝突は事実ではない」とArab Newsに語った。
ラフィーク・ハリーリー元首相は2005年2月、乗っていた車がベイルートで自爆テロに遭い、亡くなった。特別法廷は本人不在のままアイヤシュを裁判にかけ、テロ行為の計画により2020年8月に終身刑とした。ヒズボラはアイヤシュを決して引き渡すことはないと宣言している。