
アラブニュース
ロンドン:ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)はトルコ当局に対し、人権活動家たちに対する刑事捜査を打ち切るよう求めた。活動家たちはイスタンブールにおける国際女性 デー(IWD)の集会でレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を「侮辱した」として逮捕された。
この罪状は1年から4年の禁固刑にあたる。HRWは、その刑事捜査は表現の自由の侵害だと言っている。
3月10日、イスタンブールの検察庁による出動命令を受け、警察は13人の活動家を拘束した。そのうちの一人は17歳だった。
翌日、その17歳もふくめて、裁判所は17名の女性たちに対して移動禁止令を課し、5名の活動家たちにはさらに裁判所による管理命令を課した。この決定により、彼らは通知があるまで定期的に警察署へ出頭することが義務付けられる。
「非暴力的スローガンを掲げて女性の権利を訴える活動家たちに対して刑事捜査を開始したり、夜中に彼らの自宅から連行したりすることは、トルコ当局の、集会と言論の自由、そして言うまでもなく女性の権利への大きな侮蔑を表している」とヒラリー・マーゴリス氏は言う。彼女はHRWで女性の権利に関する上級調査員を務める。
「女性たちを讃え平等の促進を訴える日においてすら、トルコ当局は平和的な抗議運動を行う彼らの権利を守るどころか、彼らを標的とするのだから、その本性がよく現れている」
この逮捕のほんの1週間前に、トルコは言論の自由を守り「業務時間外の」警察による拘束をやめさせるための新たな人権計画を発表したばかりだった。
しかしHRW によると、トルコ警察は「タイイップ、逃げろ逃げろ逃げろ、女たちがやってくる」というフレーズを刑事罰の対象になると特定したのだという。
警察は活動家たちの「リズミックジャンプ」についても問題視し、抗議運動に混じっていた女性たちを尋問した。
トルコ政府は男女別の役割モデルを強硬に奨励しており、全国的で女性の権利を主張する活動家たちの働きを阻害しようとしてきた。
当局は3月8日のIWD年次大会へのアクセスを大幅に制限した。何百人という警官が配備されてそのイベントを監視し、その周辺一帯は完全なロックダウン状態に置かれた。