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桐島容疑者名乗る男が死亡=半世紀前に手配、身元特定急ぐ―70年代連続企業爆破・警視庁

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29 Jan 2024 12:01:05 GMT9
29 Jan 2024 12:01:05 GMT9

1974~75年の連続企業爆破事件の一つに関与したとして指名手配された過激派「東アジア反日武装戦線」のメンバー、桐島聡容疑者(70)を名乗る男が29日午前7時半すぎ、入院先の病院で死亡した。捜査関係者への取材で分かった。

警視庁公安部はDNA型鑑定などを進めており、今後、本人と確認されれば、容疑者死亡のまま、爆発物取締罰則違反容疑での書類送検を視野に捜査を続ける。

捜査関係者によると、男は末期がんを患っており、今月、神奈川県鎌倉市の病院に入院した。当初は別の名前を使っていたが重篤の状態が続き、死期を悟ると「最期は本名で迎えたい」と言って桐島聡を名乗った。

公安部は25日以降、任意で事情を聴いていたが、男は意識を失うこともあった。桐島容疑者の家族に関する詳しい情報を話し、身長などの身体的特徴も一致していたという。

男は「内田洋」の偽名で約40年間、同県藤沢市の工務店に住み込みで働いていたとみられる。入院時、健康保険証などの身分証明書は所持しておらず、詳しい生活実態などは分かっていない。

桐島容疑者は広島県出身。明治学院大に進学後、大学の仲間ら3人で「さそり」と称するグループを結成し、有名企業を狙って爆弾闘争を続けていた東アジア反日武装戦線の活動に参加した。75年4月の東京・銀座の韓国産業経済研究所爆破事件に関与したとして、同5月に指名手配された。

同戦線は、8人が死亡した74年8月の三菱重工業ビル爆破事件を皮切りに、約8カ月間で12件の爆破事件を起こした。 

一連の事件では、桐島容疑者を除く9人が逮捕された。ただ、佐々木規夫(75)、大道寺あや子(75)両容疑者は日本赤軍のハイジャック事件などによる超法規的措置で釈放され、現在も逃亡している。

Jiji Press

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