
アラブニュース
リヤド: COVID-19などの伝染病の深刻な蔓延に苦しむイエメンのカセム・ブアイベ保健相がアラブ諸国に対し、戦争に引き裂かれた同国とその弱体化した医療インフラの支援を要請した。
国営通信社SABAによれば、月曜にバーチャルで行われたアラブ保健相会議でブアイベ保健相は、イエメンは人々へのサービス提供を可能にするために、より多くの支援と助けを必要としていると述べた。
同保健相は他国の保健相たちに対し、イエメンが現在直面している伝染病の蔓延状況や、コロナウィルスパンデミックの第2波に対処するため保健省が講じた対策について説明し、地域諸国からの後方支援の必要性を強調した。
イエメンの医療インフラは、2011年の「アラブの春」によって口火が切られた現在進行中の紛争により、崩壊が進んだ。混乱や不安定な状況は、2014年下旬のフーシ民兵組織による首都サナアからの政府の追放を許した。その後、サウジアラビアが主導する軍事同盟が同政府へ権力を回復しようとして介入したことで、現在も続く戦争へとつながっている。