
ラマラ: イスラエル当局が、国際刑事裁判所(ICC)での会談からヨルダン川西岸へ戻ったパレスチナのリアド・アルマリキ外相のVIP国境通過パスを没収した。パレスチナ当局者が日曜に述べた。
アルマリキ外相の事務所職員アーメド・アルディーク氏はロイターに対し、このイスラエルの動きは、同外相とICCのファトゥ・ベンスーダ主任検察官との会談に関連していると話した。この会談は、木曜にハーグにある彼女の事務所で行われた。
イスラエルのニュースウェブサイトWallaは、アルマリキ外相のICC訪問がVIPカード没収の理由だったと言う、匿名のイスラエル当局者の話を引用した。このVIPパスはイスラエルによって認可されたもので、保有するパレスチナ高官数十人は自由に国境検問所を移動できる。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所はコメントを拒否し、イスラエルの外相はコメントの求めに対し返答がなかった。
「こちらはパレスチナ国家の外務大臣であり、彼は自分自身を代表しているわけではなく、パレスチナ国家を代表している。これはパレスチナ国家に対する攻撃と見なす」と、アルディーク氏は述べた。
また彼は、ヨルダンとヨルダン川西岸の間でイスラエルが運営する国境検問所において、イスラエル当局がアルマリキ外相の側近たちを90分にわたって拘束し、尋問したと付け加えた。
アルディーク氏によれば、同外相はカードを持たずに検問所を去ったという。カードがいつ返還されるかは定かではない。
ベンスーダ主任検察官は今月、パレスチナ領土における戦争犯罪を正式に調査することを発表した。この動きをパレスチナ当局は歓迎し、イスラエルは非難した。
金曜、ICCの検察官たちは、戦争犯罪調査の開始を伝える通知をイスラエルとパレスチナに送ったと述べた。これは、当事者に延期を求めるための1ヶ月の猶予を与える動きだった。
アルマリキ外相の事務所は木曜、同外相がベンスーダ主任検察官に会ったのは、調査のスピードアップを強く求めることが目的だったと述べた。
ロイター