
ベイルー:シリア北西部のトルコとの国境付近での空爆により、少なくとも1人が死亡し、支援物資を運ぶトラック数台が炎上したと、月曜日、反政府活動家や救急隊員のグループが発表した。
トルコ国防省によると、日曜日の深夜に行われた攻撃によりトルコは憤っており、ロシアに爆撃を即時中止するよう求め、またトルコ軍は警戒態勢に入ったという。
トルコとロシアは、10年に及ぶシリアの紛争において対立する陣営を支援している。両国は昨年3月に合意し、ロシアが支援する政府軍は、戦争で荒廃したシリアにおける反政府勢力の最後の主要な拠点である北西部イドリブ県への攻撃を中止した。
反政府活動家は、ロシア軍の戦闘機がトルコとの国境にあるバブ・アル・ハワ付近で攻撃を行ったと主張している。これは、シリア北西部の反政府勢力が支配する町にある主要な病院を政府軍の砲撃が襲った数時間後であった。子供を含む6人の患者が死亡した。
医療従事者が負傷したため、施設は閉鎖を余儀なくされた。
バブ・アル・ハワ国境は、シリア北西部の反政府勢力が支配する地域へ支援物資を運ぶ主要な地点となっている。
イドリブ在住のジャーナリスト、サルワ・アブドゥル・ラーマン氏によると、爆弾の一つがサルマダの町の近くを襲い、援助従事者が物資の配送に使用していたトラックが炎上したという。
「標的となった場所は、軍が存在しない民間の場所でした」と同氏は言う。
英国に拠点を置く反体制派の戦争監視機関であるシリア人権監視団、およびホワイト・ヘルメッツとして知られる反体制派のシリア民間防衛隊によると、この空爆で1人が死亡したという。
民間防衛隊によると、今回の攻撃ではトラックの他にセメント工場も標的とされたという。トラックの火災は数時間後に消火された。
AP通信の映像には、10数台のトラックが炎上し、民間防衛隊員がこれに放水している様子が映っていた。
トルコ国防省は、この攻撃でシリア政府軍を非難し、これにより数名が負傷したと発表した。
AP