
東京:日本と韓国の防衛当局は、両国のレーダーを米国のシステムを介して連携させ、北朝鮮の弾道ミサイルに関するリアルタイム情報を共有する方向で来月初めに合意する予定となっていると、この事情に詳しい関係者が火曜日に語った。
来月初めにシンガポールで開催されるアジア防衛サミットの際に行う会談で、日本、韓国、米国の国防担当大臣が合意する予定になっていると、この話が公になっていないことを理由に匿名での扱いを希望したこの人物は語った。
日本政府の松野博一官房長官は、計画されている合意についてはまだ決定が下されていないと話し、詳細は明らかにしなかった。
韓国国防省の報道官はブリーフィングで、情報共有を促進するための具体的な手順を考案すべく3か国で協議を行っているが、何も最終決定に至っていないと語った。
過去1年間に北朝鮮が前例のないペースで弾道ミサイルを発射していることを受けて、3か国は昨年11月に情報共有を加速することで合意した。日本と韓国は、米国のレーダーシステムにそれぞれ独立して連携しているが、互いのレーダーシステムの連携は行われていない。
アジアの米同盟国間の関係は、北朝鮮の脅威に直面して、ここ数か月で緊密になっている。「シャトル外交」を再開した日本の岸田文雄首相は、日曜日に韓国のユン・ソクヨル大統領とソウルで会談し、防衛協力の進展を確認した。
日本と韓国の国防担当大臣は、6月2日から4日までシンガポールで開催されるIISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)の際に、2019年11月以来となる会談を行うべく、それぞれに調整を行っている。
ロイター