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アメリカとイラン、核合意復活の草案を検討

包括的共同行動計画(JCPOA)の復活に向けたウィーンでの協議は月曜日に終了した。(AFP/File)
包括的共同行動計画(JCPOA)の復活に向けたウィーンでの協議は月曜日に終了した。(AFP/File)
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10 Aug 2022 02:08:20 GMT9
10 Aug 2022 02:08:20 GMT9

アラブニュース

  • ウィーン協議の終了を受けて、EUは25ページの草案に関し速やかな決断を期待

ジェッダ:合意の復活も間近だという期待が高まる中、イランとの新たな核協定の最終案がアメリカ・イラン両政府に送られた。

EUは火曜日、両国政府からの速やかな回答を期待すると表明した。「これ以上交渉の余地はありません」EUの外交政策報道官、ピーター・スターノ氏は述べた。「最終案が提示されました。Yesかnoか、今が決断の時です。そして、すべての関係者がこの決断を迅速に行うよう希望します」

包括的共同行動計画(JCPOA)の復活に向けたウィーンでの協議は月曜日に終了した。2015年にイランと諸大国の間で合意されたJCPOAでは、イランへの経済制裁の緩和と引き換えに、イランの核計画を縮小するという協定が結ばれた。しかし、2018年にアメリカが脱退して再度イランに制裁を課したことから、合意は瓦解していた。

先週、数か月の中断を経て、アメリカだけでなくイギリス、中国、フランス、ドイツ、イランおよびロシアもこの問題について間接的協議を再開した。EUが調整役となった交渉は2021年4月に始まったが、今年3月に暗礁に乗り上げていた。

「話し合うべきことはすべて話し合い、今は最終案の検討中です」とEUの外交政策上級代表ボレル氏は語った。「もっとも、技術的な問題の一つ一つ、文面の一つ一つの背後には、本国に伺いを立てる必要のある、政治的決断が隠れています」

合意の復活までには、まだ大きな問題が残されている。欧州の高官はイランに対し、IAEAによる、イラン国内で検知された未申告の核物質に関する査察の件を含めて、2015年時点の合意からはみ出すような「非現実的な要求」を取り下げるよう求めている

イラン側の交渉代表アリ・バゲリ・カニ氏は協議のためにテヘランに戻ったが、最終的決定はアヤトラー・アリー・ハメネイ最高指導者が下すものとみられる。

アメリカは、新たな草案は「合意に達するための最善かつ唯一の基盤」だと述べた。アメリカ国務省によれば、「我々の立場は明確だ。EUの提案に基づいて、すぐにも合意する用意がある」。合意が復活するかどうかはイランの出方次第だとしている。「イラン側は繰り返し、核合意を再度相互に履行する準備があると言ってきた。言行一致となるかどうか、静観したい」

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