
サイード・アル・バタティ
アル・ムカラ:イランが支援するフーシ派は、イエメン戦争終結に向けたサウジアラビアのイニシアチブを「暫定的に」受け入れたが、サヌア空港を出発する便は目的地を問わずいかなる便の検査も行わないという要求が通らなければ、和平案に最終的な承認を与えることはないとした。イエメンの通信社が報じた。
イエメン・プレス・ネットワーク(Yazaan)が金曜日に伝えたところによると、フーシ派のスポークスマンはオマーンの調停者に対し、サヌア空港出発便の検査および就航先に関して、難色を示したという。
サウジのイニシアチブは、サウジのファイサル・ビン・ファルハン外相が先週発表したもので、イエメン全土での停戦、フーシ派支配下にある海港に入港する船舶の規制緩和、そしてサヌア空港を中東便および国際便の何便かに限って再開することを提案している。
フーシ派は、イランを含むすべての目的地行きのイエメン出発便に検査が入らないよう引き続き要求している。
一方政府は、反政府勢力による武器・戦闘員密輸防止対策として、サヌア空港発着便を検査するようこれまで常に要求してきた。
国連のマーティン・グリフィス・イエメン担当特使は土曜日、オマーンのバドル・アル・ブサイディ外相とマスカットで戦争終結に向けた「建設的な話し合い」を行うことができたと明らかにした。
国連事務所は声明の中で「特使はオマーン外相に同国の支援に対する感謝の言葉を述べ、国連の取り組みは包括的な政治プロセスを通じてイエメンに持続可能な平和をもたらすことを目指すものであり、それには同国の支援が不可欠だ」と述べた。
オマーン外務省は声明の中で、会合ではイエメンの動向に加え、地域の治安安定達成に向けた戦争終結および全当事者間の交渉再開の取り組みについても話し合いが行われたことを明らかにした。
金曜日、国連特使は、フーシ派側の交渉者であるムハンマド・アブドル・サラム氏と会談し、「共同宣言」として知られる国連の和平案およびサウジのイニシアティブに盛り込まれたイエメン全土での停戦の確立やその他の点について話し合った。
イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領は土曜日、金曜日にフーシ派との戦闘で死亡した第6軍管区司令官のアメン・アル・ワイリ准将の死を悼んだ。
ハーディー大統領はイエメン全土にわたる主戦場で武装勢力と対峙してきたアル・ワイリ准将について、忠実かつ献身的な軍事指導者であると評した。
アリ・モフセン・アル・アメル副大統領、マイーン・アブドゥルマリク首相をはじめとする政府高官も、同司令官の死を悼み、遺族に弔電を送った。
アル・ワイリ准将は、中部マリブ州でのフーシ派民兵による攻勢の際に死亡した軍の兵士の中では、最も上級の司令官である。
先月初め、イエメン政府の最後の北部拠点であり、石油資源の豊富なマリブを奪還しようとフーシ派民兵が攻撃を開始して以来、何百人というフーシ派民兵が討果され、その中には軍幹部数十人も含まれる。
イエメン国防省と地元メディアによると、アラブ連合軍の戦闘機は金曜日と土曜日、マリブの西に位置するヘランとアル・カサラ地域のフーシ派の軍用車両と隊列を標的に、数十回の空襲を行ったという。
連合軍の空爆により、マリブにおける民兵の前進が阻止され、これにより政府軍には新たな地域を掌握する道が開かれることになった。
南部のタイズ州では、イエメン軍が一部ではあるが領土を獲得したと宣言し、タイズ市西部のマクバナ地区でフーシ派を少なくとも12人殺害した。