
ベイルート:紛争で破壊されたシリアの中心部で、火曜日にダーイシュが19人を誘拐したと、英国に本拠を置くシリア人権監視団は発表した。誘拐された人のほとんどは民間人であった。
この過激派組織はバディア砂漠で政府軍を攻撃した後、小さな村から8人の警官と11人の民間人を誘拐した。
国営のシリア・アラブ通信 (SANA) は、ハマー県のアルサーン村から「複数の住民」を連れ去ったと報じた。彼らは料理に使用されるトリュフやキノコを探しに来ていた。
また、負傷して病院に運ばれた者もいると伝えた。
この数か月の間、ダーイシュの兵士は、シリア中央部から東側にあるイラクとの国境まで広がる広大な砂漠において、政府軍に対する攻撃を強めている。
ダーイシュは民間人、羊飼い、兵士を誘拐したと、ラミ・アブドル・ラーマン監視団長は語った。
「誘拐された人々は、特に政府軍のメンバーである場合には、殺害されることが多い」と同団長は話した。
さらに、今回の誘拐は、ダーイシュが2019年に国境をまたぐ支配地域の最後に残った場所を失って以来、このジハーディストによる最大の誘拐であったと付け加えた。
ダーイシュは、2014年にシリアと隣接するイラクの広い範囲を侵略した。
その後、2019年3月にシリア東部にあった最後の支配地から追放されたが、広大なバディア砂漠での存在感を維持してきた。
2018年にダーイシュは、250人を殺害する凶行に及んだ後、シリアのスワイダー県から約30人を誘拐した。そのほとんどは女性と子どもで、複数名が殺害された。