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フーシ派による小麦粉の輸入禁止措置を受け、怒りの声を上げるイエメンの貿易商たち

2018年11月9日、イエメン、サヌアの慈善ベーカリー「マーシー・リリーフ」にて、少年にパンを渡す労働者。(ロイター通信)
2018年11月9日、イエメン、サヌアの慈善ベーカリー「マーシー・リリーフ」にて、少年にパンを渡す労働者。(ロイター通信)
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31 Mar 2023 03:03:26 GMT9
31 Mar 2023 03:03:26 GMT9
  • 民兵による制限を受け、サヌア、タイズ、アルバイダのフーシ派検問所にて小麦粉を積んだ100台以上のトラックが数日間にわたって足止めを受けている
  • 商人や貿易商らは、小麦粉はアデンの製粉·貯蔵施設から輸送しているもので、アデン港経由で輸入されたものではないと述べている

サイード・アル・バタティ

アル·ムッカラー: 緊急に必要とされている小麦粉を載せたトラックがフーシ派の検問所にて足止めを受けている。この遅延は政府支配地域からの食料輸入を民兵らが禁じたことによるもので、小麦粉が使い物にならなくなってしまうとイエメンの実業家らは警告した。

民兵による制限を受け、サヌア、タイズ、アルバイダのフーシ派検問所にて小麦粉を積んだ100台以上のトラックが数日間にわたって足止めを受けている。

商人や貿易商らは、小麦粉はアデンの製粉·貯蔵施設から輸送しているもので、アデン港経由で輸入されたものではないと述べている。

この実業家らは、商品に対する税、あるいはその他フーシ派が承認した手数料の支払いに反対する意思はないと述べている。

多数の貿易商らはフーシ派の通商·産業大臣に宛てた書簡で、タイズ県アルラヒダ地区の従業員らがタイズをはじめとするイエメンの各県において民兵支配地域への小麦粉輸入を停止したと述べた。

同貿易商らによると、この従業員らは省庁の指示で動いていると断言したという。

今週の大雨によって積荷は損なわれ、数百万イエメン·リアルの損失が発生すると貿易商らは付け加えた。

アルラヒダはディムナット·カディール地区における地元商人らにとっての商業の中心地で、タイズ県においてフーシ派が支配する5地区のうちの1つだ。

30日、タイズのイエメン人将校アブドゥル·バシット·アルバハー氏はアラブニュースに対し、小麦粉を載せた170台ものトラックがフーシ派検問所の外側にて足止めを受けていると語った。

商品価格の高騰や、深刻な必要性が生まれている商品が各家庭に行き渡らないという事態につながろうとも、この民兵たちは商品を足止めし、貿易商らにさらなる税の支払いを強いているとアルバハー氏は話す。

「様々な口実でフーシ派は貿易商たちから金を巻き上げ、彼らに余分な負担を強いています。フーシ派は商品の価格が上がろうが市場から姿を消そうが気にしません。自分たちの儲けを増やすことだけを気にかけています」アルバハー氏はそう語った。

民兵らは、政府が関税率の引き上げと、実業家らにホデイダ港経由での商品の輸入を強制する決定を下したことに対する抗議として、今年始めから政府が支配する港を経由する輸入を禁止した。

数百万人のイエメン人が国外の援助団体によるプログラムによる食糧援助を受けており、こうした団体が支援者にプログラムのサポートを呼びかけるなか、フーシ派による企業に対する嫌がらせ行為は、既に悲惨な状態にあるイエメンの人道状況をさらに悪化させると予想される。

これとは別に、サウジアラビアの資金提供を受けるマサム地雷撤去プログラムによると、ラマダン開始以来ホデイダ県西部のアドデュライヒミとアトトゥハイタ地域において、フーシ派が仕掛けた地雷でイエメン市民6人が殺害された。

イエメンにおける地雷による市民の犠牲者を記録しているイエメン地雷記録によると、アドデュライヒミではオートバイが地雷に衝突して3人が死亡し、さらに2人がホデイダ西部アルハミの地雷爆発で死亡した。

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